地震史料集テキストデータベース

[未校訂]請取申御拝借金之事
一合金弐百両　江戸小判也
右者津村腰越片瀬三ヶ村去月廿二日夜地震之節津波入家
船諸道具夫食等迠波ニ被取及餲命ニ申候ニ付御拝借之御訴
訟申上候得者被為聞召分夫食為御内貸右金子御貸被下慥
ニ請取難有奉存候返上納之儀者何時ニ而茂御指図次第ニ急
度金子指上ヶ可申候為後日仍而如件
元禄拾六年未十二月廿八日
津村
名主　平兵衛
腰石村
名主　善次郎
同　長左衛門
片瀬村
名主　九郎右衛門印
同　与五右衛門
小長谷勘左衛門様
御役所
　未之年地震御拝借残金書上ヶ覚
一金百拾六両壱分永六拾文弐分七厘
内
金弐拾七両三分弐朱　津村
金八拾八両壱分弐朱永六拾文弐分七厘也
腰越村
此訳
金拾三両三分弐朱　戌年可納残金　津村
金拾四両　亥ノくれニ御上納可仕候
同村
二口合金弐拾七両三分弐朱
金四拾四両弐朱　戌年可納残金　腰越村
金四拾四両壱分永六拾文弐分七厘也
亥ノくれニ御上納可仕候
同村
二口合金八拾八両壱分弐朱永六拾文弐分七厘也
右之通御拝借残金書上ヶ少茂相違無御座候
以上
宝永四年亥二月
藤沢
御役所
津村
名主　平兵衛
腰越村
名主　善兵衛
同　長左衛門
同　久右衛門
申春御拝借金覚
一金弐百六拾壱両壱分永弐百拾五文四分元金
内金八拾七両永八六拾弐文拾弐文　つ村金百七拾四両壱分永百五拾三文四分　腰越村
此返納
金八拾七両永百三文壱分三厘也　申年可納事
内金弐拾九両永弐拾八文　津村金五拾八両永七拾五文壱分三厘也　腰越村
是当年ト度々ニ差上ヶ申候
金拾七両永六拾文弐分七厘也　酉年可納事
内金九両弐分　つ村金拾九両弐分　腰越　酉年指上ヶ申候
残而五拾八両永六拾文弐分七厘
内金拾四両永拾五文　つ村
金四拾四両永四拾五文弐分七厘　腰越村
是ハ亥ノ暮迄御指上被下候
金八拾七両壱分永五拾弐文　戌年可納
内金九両弐分　つ村金拾九両弐分　腰越戌年指上ヶ申候
外ニ金弐両　つ村金五両　腰越亥年指上ヶ申
残而
金五拾壱両壱分永五拾九文
内金拾壱両三分弐朱永拾九文　津村金三拾九両壱分弐朱永三拾三文拾三文　こしこえ
右之通り申春御拝借金書上ヶ相違無御座候
宝永四年□
藤沢
御役所
つ村
名主平兵衛
こしこえ
名主善十
同長右衛門
同久右衛門
未之年地震御拝借返納残金覚
一金拾九両壱分永□拾六文六分六厘也　津村
内金拾三両三分永百四文二分三厘也　津村ゟ可納分金五両壱分永弐百四拾弐文三分三厘也　腰越村ゟ可納分
右是者未之年地震御拝借金前方ハ津村腰越一村ニ御座候
ニ付御残借金両分一所ニ借り合申候当春津村之義者御知
行渡リニ罷成候ニ付津村腰越一村切ニ右之御拝借金高銘々
引分ケ納方御座候ニ付此分腰越村ゟ上納仕候□（迠、カ）ニ御座候
為念書二ヶ仕候而指上ヶ置申候以上
宝永四年亥十一月
津村
名主平兵衛
腰越村
名主善重郎
藤沢
御役所