地震史料集テキストデータベース

[未校訂]45　江戸藩邸震災時出精につき褒美の達書写
早川文書　明和町　早川尹治氏所蔵
（端裏書）「安政三丙辰年二月　早川左平太江」
早川左平太
去年十月二日夜地震御類焼御急難之趣、於勢州御領分濱田
御役所致承知、早速江戸表御大変ニ付三郡御領分村々江申渡
御用向取計候上、昼夜旅行同十四日暁帰府後諸事心配多精
勤之至思召候、依之為御褒美金弐百疋被下候
二月
47　精勤につき拝借金返済延納を認める達書写
早川文書　明和町　早川尹治氏所蔵
（端裏書）「安政四丁巳年十二月廿五日四ツ請取」
早川左平太
其方儀去ル卯年十月地震御類焼之節、勢州出役先ニおゐて
御領分三郡村々江御用金申渡置、帰府後下野御領分御用金
其外被取扱持前取計方行届、其後御作事助役三御屋敷御普
請ニ付取調之上、五月九日下野御領分江出役御林伐木村方地
所取調御買入材木代金掛り元取調方等引受、御他領遠方
村々江度々出役、殊ニ川筋御繕之掛合引受筏下し方川筋故障
掛合方いたし、八月廿五日夕帰府、同夜風災ニ付直ニ江戸川
筋出役糺方いたし御用材河岸着元方引受、九月二日野州御
領分江再度出役流木穿鑿方、引続川々渇水材木運送方ニ而御
他領川筋江出役、人夫召仕方宜敷十一月十三日帰府、御上屋
敷御中屋敷御普請材木元方引受江戸御買入材木代金取調、
御上屋敷江申合出役仮役所江泊番いたし御中屋敷御普請材
木調方、新宿
栄松院様御殿御普請ニ付材木調方等出精相勤候ニ付而者、御
作事役助役御用済次第下野表出立致筈ニ候処、近年新規取
立世帯之上繁勤ニ付家事難行届、借財多ニ而出立難渋趣相聞
候処、追々清白之勤方之由ニ付、格別之以
思召勢州多気郡未新田拝借金上納割合年延被　仰付候、猶
委細者御勘定頭ゟ可申達候
十二月