[未校訂]201①
子年中御定役
払役遣拂之分
調子扣置
安政三辰年七月廿三日昼時
宮古市金浜
金沢稔家所蔵
津浪之節大小破
流家并潰痛家
まて書印置申候
安政三年辰年
一 津浪ニて金はま村大小破痛家流家
同人別家
伝兵衛殿 流家 寅松 流家 九郎司 流家
善兵衛 流家 由松 流家 勘之助 流家
忠作 流家 亀之助 流家
安兵衛 潰家 嘉右衛門 潰家 儀右衛門
潰家 〆三軒潰家
痛 寅之助 松助 浅之助 伊太郎 千代松 要
助 周蔵 鶴松 卯之松 〆拾軒痛 市太郎
赤前村
弐拾軒余
高はま村
弐拾軒余
鍬ヶ崎
大鍬ヶ崎より大嶋まて痛潰流
右ニ付御上様より大小破ニ付割合ヲ以御籾御下ケ被下、
村々ニて家別え人数家内え割合
大小破書上之節は、家何軒(ママ)四方、家内何人、納屋・蔵
まて、御高何石、石高之儀は毛捨ニ相成候分御定役御
免ニ相成申候
(浮世考がい記)○宮古市田代
併七月廿三日四ツ時頃より地震ゆり出シ、度々ゆる、是
数しれつ、鍬ヶ崎浦大津浪、家いたミ、是浦々皆大津浪、
赤前・全浜人家大キにいたみ、八戸いたミ、此年旱する、
作等日損ニ御座候、売買ハ下直、漁一円無御座候