地震史料集テキストデータベース

[未校訂]（安政二年十月）
二日　雨　（中略）亥ノ下刻大地震七十年来覚無之由其後も明方迄少
々つゝ七度ゆれる、勝浦須や長四郎土蔵一、文間や忠四郎
土蔵少し損候よし
四日　晴　（中略）○庄左衛門東金へ行候由ニ而夕高師へ泊
候処小浜之者両人江戸ゟ一昨夜大地震大火ニ付其申継立来
候との事ニ而江戸の様子聞候故□のまゝにて為知ニ来
五日　晴、昼曇
乙未○中原菅太郎地震見舞ニ来、昼飯出シ鰶遣ス○佐右衛
門来御役処行、勝浦酒屋勘右衛門方ニ而江戸ゟ之飛脚酒呑
ニ来居、佐賀町和泉橋たねとも別条無之由咄入
○助五郎地震見舞ニ来
○御屋敷ゟ勝浦御役所へ御飛脚夕暮来候申ニ而木兵衛ゟ地
震ニ付佐賀町店・和泉橋清田家両方無事之御知らせ御状
并佐賀町店藤右衛門ゟ書状共弐通御同心小遣二人ニ為持
被遣候
六日　晴
○東ら見新田ゟ地震見廻ニ米蔵差越
七日　曇晴
丁酉○御宿冨四郎地震見廻来
○法印様地震ニ付出府之見廻ニ来
八日　曇天
○新宮彦左衛門・彦兵衛両人江戸地震之見廻ニ来
十三日　小雨ニ成　地震ニ付江戸へ出府候、村方癸卯　一之
もの一人も無怪我ニ付、日待ノ為呼両社参詣
（安政二年十一月）
十六日　夜ニ入雨強く候、西□（ムシ）強
○昼時島仁右衛門水□三艘取来候処、江戸問やは地震ニ而
六ケ敷候趣、金子御用仕度参り候旨申立断遣
（安政二年十二月）
十四日　雨
組頭寄合致ス、祐右衛門・四郎右衛門・次郎左衛門・獅平
其外判頭一同来、御奉行森東司様病死之事、其外地震ニ付
つふれ普請之義成丈ざつといたし候様被　仰渡候旨申聞、
村入用取調割合致ス