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項目 内容
ID J0900590
西暦(綱文)
(グレゴリオ暦)
1707/10/28
和暦 宝永四年十月四日
綱文 宝永四年十月四日(一七〇七・一〇・二八)〔東海以西至九州〕
書名 〔高知県史 古代編〕▽
本文
[未校訂](土佐国古代編年史料)
大港ハ、コシ方長岡郡十市ノ浜アタリニアリシトセシト見
エテ、元禄年間桂井素菴ガ望大港ハ長岡ノ郡十市蚊居田村
ノ東畔ニアリシヨシ云、ソノ後享保年安養寺禾磨ト云人、
土佐幽考ヲ著シテ、ソレニモナホ大港ハ長岡ノ郡十市ノ浜
与池ノ浜之堺、有称古港処盖是也、中古為怒浪
没、トシルセリ、シカレドモ、十市ノ浜ハ浦戸ヨリワヅカ
一里バカリアレバ、浦戸ヨリ出シ船ノ、更ニ泊リシトセン
コト、オホツカナキコトナリ、サレバソノ後野見嶺南ト云
者、香美郡ノ下島村ト云処ニ住メリシガ、曲ニ地ヲ見定
メ、熟考ヘテ、我廬ノ直南前浜ト云ル地イニシヘノ大港ノ
蹤ナリト云テ、安永年中ソノ図説ヲ著シタリシガ、ナホイ
ブカル人モアリシ趣ナルヲ、果シテイニシ文化十二年乙亥
ノ洪水ニカノ嶺南ガ云シ、港ノ蹤ノ砂石ヲ海ニ流シ、広ク
大キナル凹ノ地ニナリテ、マコトニ港ノサマアラハレタリ
シガ、ソノ後自ラニ沙入リテ、又本ノゴトク潰レシトゾ、
シカレバ大港ハ嶺南ガ説ニヨルベシ、カクテ岡本信古ガ云
シハ、大港ノ所在ハ、嶺南カイヘリシニイサゝカタガフコ
トナシ、但シ香美郡ノ物部川ノ川末ノ地、ソレナルヨシニ
イヘド、モトハ今ノ物部川ノ外、西ノ方ニ別ニ川アリテ、前
浜久枝村ノ間ヲ流シテ海ニ入レリシカバ、其ノ流ノ末ノ弘
クナリシ処、スナハチ大ミナトニテ、今ノ物部川ニハアラ
ズ、ヨクセズバマガヒヌベシ、サルハソノ川スヂヲ、寛永年
中ニ、当国ノ執政野中氏埋メテ、ソノ水ヲ今ノ物部川ニ落
シ、一派ノ流トナシ、跡ヲ田地トセシヨリ、大港ハ自ニ浜
潰レシナルベシ、サルニヨリテ、ソノ所ヲ古港ト称ヒ、沙
地凹ニナリテアリシヲ、寛永(ママ)四年丁亥ノ高潮ニ、右凹ノ処
ノ砂打ナガサレ、海ト一ツニナリ、港ノ如クナリテアリシ
ガ、ヤウヤウ沙入テ本ノゴトクナリシヲ、又シモ文化ノ洪
水ニ砂ナガレ、港ノ如クナリタリシヲ、又ヤウヤウ潰レシ
ナリ、サレバ大ミナトハ、今ノ物部川筋ヨリハ、酉ノ方ニ
アリシナリトイヘリ
出典 新収日本地震史料 第3巻 別巻
ページ 504
備考 本文欄に[未校訂]が付されているものは、史料集を高精度OCRで等でテキスト化した結果であり、研究者による校訂を経ていないテキストです。信頼性の低い史料や記述が含まれている場合があります。
都道府県 高知
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版面画像(東京大学地震研究所図書室所蔵)

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