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項目 内容
ID J0900563
西暦(綱文)
(グレゴリオ暦)
1707/10/28
和暦 宝永四年十月四日
綱文 宝永四年十月四日(一七〇七・一〇・二八)〔東海以西至九州〕
書名 〔室戸岬町誌〕○高知県▽
本文
[未校訂](津呂港)宝永四年(一七〇七年)十月四日の大地震に東
部海岸は一米位も隆起し、港底を掘下げている。
 三津港の起工 三津にはもと自然の船溜りがあったよう
であるが、それを多田助之亟が享保三年(一七一八年)に
修築したことは、その差出によって明らかである。
差出
一椎名の鯨場は宝永四年の地震から次第に浅くなり、近年
は船の出入が至極不自由になって、鯨を突留め曳き寄せ
るにも波立ち、鯨を渚で切るにも難儀である。しかし三
津浦には船を引揚げる所もないので、網船は津呂港から
通っているが、岬で廻るので掛合にも都合わるく、羽差
や漁夫たちが迷惑している。だから三津浦に船入場をつ
くったなれば、永く網代として続かせてゆくことができ
る。只今は財政手詰まりの時御願い申は恐れ多いけれど
も、末々網代とするに困難だから右御願申すのでよろし
く御了けん下さいませ。
享保三年八月廿日
多田助之亟
御奉行所様
 第一回改修 その後、三津港は浅くなったので延享元年
(一七四四年)津呂浮津両捕鯨組から、米五百石余出して
改修し、船の出入に便となり口銀(税金)も増すようにな
った。
出典 新収日本地震史料 第3巻 別巻
ページ 492
備考 本文欄に[未校訂]が付されているものは、史料集を高精度OCRで等でテキスト化した結果であり、研究者による校訂を経ていないテキストです。信頼性の低い史料や記述が含まれている場合があります。
都道府県 高知
市区町村 室戸岬【参考】歴史的行政区域データセットβ版でみる

版面画像(東京大学地震研究所図書室所蔵)

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