[未校訂]「朝四ツ頃にはかに大地震、いづれも念佛を唱へお助け下
されと手を合せけり。何れも佐助と申者の田に木屋(こや)
がけ致し寄合、又是より上地切れは佐門畑の木屋がけ、上
平は銀蔵屋敷、下くぼの平にて寄合候、○○○にげ木屋致
し、米麥味噌塩きるい(着類)まで申すに及ばず、右四ツ
頃大地震ゆるぎ初め、それより間はこまかく夕方まで、夜
に入って四ツ半に大きし、それより明まで小多し、又凡そ
七ツ半どきおびただしくゆるぎて家屋敷、田畑野山は申す
に及ばず○○大震、是より朝まで夜に入っても―。」(後
略)