地震史料集テキストデータベース
[未校訂]（注、 〔〓栗林家文書〕八九九号、九〇〇号と同じものは省略
）
（袋上書）「 嘉永元年
青具村二重村地震ニ而
山抜図地普請所役人
見込附帳面入
大庄屋元 」
（表紙）「 嘉永元年
大町組青具村枝郷米山荒所田地仕立心得覚
申八月 」
（注、枝郷米山一三名、石原一名、日向二名、本村一名の人名省略）
〆
右之もの共田方凡弐百俵余去年地震ニ而山抜塡候所右之場
所御田地ニ不仕候而は取続候儀ニも難相成候ニ付銘々普請
仕度奉存候得ども元来之田方も不相分り不申事故右村一同
一円ニ出来仕度候所去年中家潰多ニ而去夏秋ゟ当春迄家作
多分ニ而手廻り兼殊ニ去年中畑方存外不作仕猶又田方之分
は右之仕合ニ御座候得は第一当時ゟ□持等ニ差支日々之渡
世も出来兼候仕合ニ御座候得ハ何共歎敷奉存候、右ニ付私
共見込仕候所左之通ニ被成下候ハゝ今明年中ニは岐（ママ）度出来
可申と奉存候
一御拝借御籾 五百俵
内
籾弐百俵当八月拝借
同百五拾俵来三月同断
同百五拾俵来八月同断
〆
右之通御拝借被仰付被下置候ハゝ今明年中ニは右之田地ニ
相成可申と奉存候、猶又御返上之義は明後戌年ゟ未年迄壱
ケ年ニ籾五拾俵宛之拾ケ年之内ニ御返上仕度奉存候
右之通私共見込仕書上申所相違無御座候 以上
大町組青具村
組頭覚左衛門印
庄屋宇右衛門印
嘉永元年
申八月
栗林七郎兵衛殿
西澤九之丞殿
（表紙）「 嘉永元年
大町組青具村荒所仕立心得覚
申八月 」
（注、御拝借籾、一二名、四五俵から一〇俵まで。人名省略）
〆弐百六十七俵
内
百三十五俵 当八月
御拝借
六十六俵 来三月
同断
六十六俵 来八月
同断
〆
（注、御救御籾、六名、五拾俵から三三俵まで。人名省略）
〆弐百三十三俵
内
百十七俵 当八月
御救
五十八俵 来三月
同断
五十八俵 来八月
同断
〆
両方〆 五百俵
内
百三拾五俵 当八月
御拝借
百拾七俵 四月
御救
〆弐百五拾弐俵
六拾六俵 来八月
御拝借
五十八俵 同月
御救
〆百廿四俵
六拾六俵 来八月
御拝借
五拾八俵 来八月
御救
〆百廿四俵
（表紙）「 嘉永二年
青具村枝郷米山荒所当春出来之分調帳
酉四月 」
春出来分
四百七拾坪之内
一百拾坪 忠之丞
三拾人 畔鍬
七拾弐人 人足
〆
（注、以下、同様、二二名分の記事省略）
〆 千六坪
四百三人 畔鍬
代壱貫七匁五分
五百五拾人 人足
此扶持代 四百六拾七匁五分
二口〆壱貫四百七拾五匁
弐冊合
三〆百七十四匁弐分五厘
為金五十弐両三分弐朱
壱匁七分五厘
右之通当春ゟ出来之分并是ゟ拵候分私共見込仕書上申所相
違無御座候 以上
大町組青具村
組代
覚左衛門印
庄屋
宇右衛門印
嘉永二年
酉四月
栗林七郎兵衛殿
西澤九之丞殿
（表紙）「 嘉永二年
大町青具村枝郷米山荒所御救年賦割賦帳
酉三月 」
枝郷石原
三右衛門
ろ二
一野坪弐百拾坪
右へ
畔鍬百六拾人 壱人代扶持作料弐匁五厘
代四百匁
九匁五分 道具損料
〆四百九匁五分
右内へ
一籾拾俵 冬渡し
代金三両一分弐朱
四匁三分八厘
引テ
金三両一分弐朱 不足
壱分弐厘
外ニ 手前手間
并ふち
〆（注、同様の記事一六名分省略）
右之寄
野坪〆四千弐百三坪
畔鍬〆弐千五百四十八人
代〆六貫三百七拾匁 扶持作料
壱人弐匁五分
金三両三分弐朱 道具買入
四十弐匁五分 并損料
惣〆金三両三分弐朱
四十弐匁五分
為金百拾両三分
外ニ 地主手間
并扶持料
所へ
籾弐百俵 冬渡し
代金六十八両三分弐朱
五匁四分
差引 冬ゟ不足
金四拾壱両三分
弐匁四分
枝郷石原
三右衛門
一御拝借拾俵
〆
米山
勘之丞
一御救籾拾三俵
一御拝借拾三俵
〆廿六俵
内
拾三俵 冬渡
残而拾三俵 春渡分
〆
（注、以下、同様の記事。一六名分省略）
〆御救籾百俵
御拝借弐百俵
〆三百俵
内
弐百俵 冬渡し
残而百俵 春渡分
大庄屋御元
御領分
〆
右之通地主一同談事之上割賦仕候所相違無御座候 以上
大町組青具村
与頭 覚左衛門印
庄屋 宇右衛門印
嘉永二年
酉三月
栗林七郎兵衛殿
西澤九之丞殿
（表紙）「 嘉永二年
青具村枝郷米山荒所是ゟ拵度分調帳
酉ノ 四月 一
是ゟ拵分
る組
一百坪 常左衛門
十四人 畔鍬
百八十人 人足
〆
（注、以下、二五名（七件は主無き地）分の同様の記事略。坪数は前の文書とは異なる）
〆千五拾弐坪
畔鍬〆弐百弐人
壱人ニ付弐匁五分
代五百五匁 扶持
作料
人足〆千四百五人
壱人ニ付八分五厘
代壱貫百九十四匁弐分五厘
扶持代
二口〆壱貫六百九拾九匁
弐分五厘
（表紙）「 嘉永三年
大町組青具村枝郷米山地震荒所起返リ書上帳
戌十月 」
荒所当流起返リ
一上田五反四畝壱分
分籾四石八斗六升三合
一中田六畝六分
分籾四斗三升四合
一下田壱反拾弐分
分籾五斗弐升
一下田弐反三畝十九分
分籾四斗七升弐合七勺
一麻畑五畝六分
分籾三斗壱升弐合
一上田三畝八分
分籾壱斗六升三合三勺
〆六石七斗六升五合
荒所永川起返リ
一上田壱反壱畝十三分
分籾壱石弐升五合
一中田弐畝十八分
分籾壱斗八升弐合
一下田壱畝弐分
分籾五升三合
〆壱石三斗八合
永引当流 〆八石七升三合
右は米山荒所之分起返リ
外ニ
三石八升九合 外村々
起返リ
起返リ
〆拾壱石壱斗六升弐合
〆
右之通当戌之起返リ書上申候所相違無御座候 以上
大町組青具村
組頭
覚左衛門印
庄屋
宇右衛門印
嘉永三年
戌十月
栗林七郎兵衛殿
西澤九之丞殿
（表紙）「 荒所出来方覚 」
百四十坪内 イ一
一五十坪 勇右衛門
百廿坪内 イ二
一四十坪 猶之丞
イ三
一百四十坪 勘之丞
百六十坪内 イ四
一八十坪 忠之丞
ロ一
一八十坪 同人
弐百十坪内 ロ二
一百四十坪 三右衛門
（注、以下、同様の記事省略）
川北
〆弐千六百廿弐坪
（中略）
川南
〆六百八坪
惣〆三千弐百三拾坪
十一月晦日改
内
弐千五百弐坪 十一月廿三日迄出来
七百廿八坪 十一月晦日迄出来
〆三千五百三拾坪
（表紙）「 荒所起返し代金差積り覚 」
イ一 己ホ上壱
一百四拾坪 勇右衛門
代弐両三分
イ二
一百廿坪 猶之丞
代三両壱分
イ三
一百四拾坪 勘之丞
代四両弐朱
イ四
一百六拾坪 忠之丞
代四両
〆五百六拾坪
（注、以下同様の記事省略、合計のみを記す。坪数は文書記載のもの）
同所一ばん 五百九十坪
井戸沢地尻 千二百五十六坪
大道南一 九百八十五坪
同所川ばた 五百六十坪
大川北〆
三千九百五拾弐坪
南御堂入 百五十坪
北御堂入 千百七十八坪
同所沢南 七百二十六坪
月之木田下り 八百二十坪
同所沢下 九十坪
山□屋敷 百十坪
川南
〆三千百五拾四坪
惣〆七千百六坪
内
四百九十坪 主無
代金〆百八拾九両三分
外ニ十六両弐分 主無分
惣〆金弐百六両壱分
（表紙）「 嘉永申年
大町組二重村藤田地痛普請目覧之心得之覚
四月 」
覚
一当村枝郷小藤之儀地震潰焼失後莫太之
奉承御厚恩類焼拾七軒之所当三月下旬迄ニ拾六軒出来仕追
々相健（ママ）皆済罷成難有跡々取続キ候場ニも相成候へ共取米地
狭之場所剰山崩築埋田地有増荒所ニ罷成御見分被下置多分
之御損見御願申上奉恐入候、然ル処右田地当年□少々
宛も田形拵仕付不申候而ハ当冬之扶喰を始実々差支ニ罷成
申候、是迄ハ家普請ニ取懸り罷有候へ共此上昼夜共早々取
懸り少宛も田形為拵申度奉存候所、昨年仕付不申其上家普
請旁々扶喰ニ差支田形拵候かたく、乍去地主一統捨置候所
存ハ毛頭無御座候へ共何ヲ申も第一之扶喰其上黒鍬見立之
作料等ニ実以差支罷有候、乍併数年相懸り候趣ニも相成候
而ハ銘々多分之地面荒居候而ハ中々以難取続次第ニ奉存候
間何卒差急キ田形為拵其者力次第作り立為取続申度奉存
候、然ル処扶喰は勿論黒鍬作料等如何共可致手段無御座（ママ）当
惑至極仕候ニ付乍恐私共心得奉申上候此段以御含宜
覚
一御籾百五俵 尤地ならし斗之扶持前
同
拾五俵 勝右衛門
拾五俵 清五郎
弐拾俵 勝次郎
拾六俵 浅七
拾五俵 佐左衛門
拾四俵 常五郎
拾俵 兵助
後家
〆
此人別取（カ）来之極難御返上之手段ニ如何共当惑至極仕候
一御籾弐百俵 尤地ならし斗之扶持素積り
七左衛門
和惣次
藤蔵
善五郎
森右衛門
弥之右衛門
三郎右衛門
藤四郎
市郎右衛門
弥五右衛門
長蔵
佐五兵衛
三右衛門
〆
右人別ハ御拝借仕度尤御返上之儀ハ差支無御座
弐口〆 三百五俵
内
百俵 当申年御拝借ゟ
外御含被下度
百俵 来ル酉春御拝借ゟ外
御含被下度
百五俵 酉秋御拝借ゟ
外御含被下度
〆
右之通当申酉両年ニ御拝借仕戌年ゟ拾ケ年ニ御返上仕度前文
極難七人之儀ハ何卒以御含御救被下置度
大町組二重村
与頭五左衛門
嘉永元申年四月庄屋小林五郎左衛門
（表紙）「 嘉永二酉年
大町組二重村枝郷小藤荒所ニ付御救年賦
拝借割賦人別諸入用書上帳
三月 」
覚
名所林尻ゟ 地主人別（注、一一名名前省略）
堂前迄 此人足七百五十五人
名所押出しゟ 〃 （注、一二〃 ）
入日迄 〃 六百七十二人
名所栃木ゟ 〃 （注、一四〃 ）
小井戸迄 〃 六百十九人
三口
人足合弐千四拾六人
内
六百八人 地主勤
但し申四月ゟ九月迄勤
此扶持米
代五百拾六匁八分五厘
但し壱人前八分五厘
右申四月ゟ九月迄ニ庄屋元ニ而
取かへ其時々相渡ス
残
千四百三拾八人 村方人足
此扶持米
壱人前八分五厘
代壱貫弐百弐拾弐匁三分
日雇壱人前壱匁
代壱貫四百三拾八匁
右村方人足扶持前并日雇共申四月仕付時節ゟ九月迄ニ其時々
追々ニ庄屋元ニ而賄取かへ相渡申候
扶持米日雇代 〆三貫百七拾匁壱分五厘
外ニ
五十六分弐厘 石ほりじょれん
其外
道具代
そへきん
九十七匁九分 村方人足
賄入用〆
但し村人足ニ御座候故格別出情為致捗取候様仕度致ふ志
ん場ニ而心付之入用
惣〆三貫百三拾三匁
七厘
入用の高
此高江
五拾俵 御救頂戴
立ル
百拾壱俵 銘々人別拝借
帳表ニ而立ル
百六拾壱俵
〆 此代三貫三百三拾三匁
壱厘
人用と
差引六厘不足
〆
一御籾百俵 御救
一御籾弐百俵 拝借
〆三百俵
内五拾俵 御救半分
乍恐人足
扶持入用ニ引
残 弐百五拾俵
内
五拾俵 御救
弐百俵 手紙拝借
〆
此割
佐左衛門
一御籾八俵 御救
一同 四俵 御拝借
〆拾弐俵
内
四俵 人足扶持日雇
其外入用引
残
八俵
内 申
弐俵 十二月渡ス
引
六俵 渡不足
此春作り土直し之心当分
〆
（注、以下、同様の記事、一九名分省略）
渡し不足
惣〆百俵
此大庄屋御元御預り分
但し春作り土直し之引当
〆
右之通村方頭立立合之上割賦相渡し難有銘々頂戴仕候処相違
無御座候、尤前書諸入用之場江御救又ハ年賦拝借相立候義ハ
奉恐入候得共難渋者斗江御救割合致候儀も地所出来之場ニ至
り候へハ是等処（ママ）も勘弁仕夫々割合相渡し候所相違無御座候
以上
大町組二重村
嘉永二酉年 与頭五左衛門印
三月 庄屋
小林五郎左衛門印
栗林七郎兵衛殿
西沢九之丞殿
覚
一九石六斗四升壱合 藤起返し
右之通未年藤新流此度皆起ニ相成申候所相違無御座候 以上
二重村
戌十月 庄屋小林五郎左衛門
御両所様