地震史料集テキストデータベース

[未校訂]（表紙）「　千本柳村
弘化四未年　名主　五郎兵衛
組頭　与三郎
高掛り囲穀大地震ニ付表数預り人別改帳
四月十八日　長百姓　彦三郎
組頭　吉兵衛
同断　兵左衛門　」
三月廿四日夜四ツ時頃ゟ引続稀之大地震ニ而世間一統居宅土
蔵其外共多分寄潰し候上いなり山善光寺不残焼立此節善光寺
開帳ニ而他国之旅人は不及言居廻り人々数多死ス其上山中岩
倉山寄崩し犀川相留り其外所々山々寄崩し戸尻川すゝ花川迄
茂一同ニ相留り山中川辺村々大満水ニ而難渋いたし然ル処四
月十三日七ツ時抜崩れ夫ゟ川中嶋ゟ中野原一円ニ大満水ニ相
成村々并耕作共ニ相流し此時も人多く死ス右相流候村々之御
助小屋御入料とシテ村々江藁九百駄被　仰付当村へは三拾駄
被仰付相納申候尤十八日迄茂不怠地震不相止此上迚茂是迄
積入置候貯穀之儀も融通難計候ニ付此度郷蔵迚茂寄潰し候間
高懸り之分相改人々預りニ致置候　已上
一壱表壱斗九升弐合　伴右衛門
一三斗五升　新作
（注、以下、　一二一人の人名と俵数略。俵数は最高七俵余、最低三合）
〆百九拾九表壱斗壱升八合
但シ高壱石ニ付三斗三升ツゝ