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項目 内容
ID J2100067
西暦(綱文)
(グレゴリオ暦)
1847/05/08
和暦 弘化四年三月二十四日
綱文 弘化四年三月二十四日(一八四七・五・八)〔北信濃・越後西部〕
書名 〔村史ときわ〕下水内郡常盤村(現飯山市)S43・8・1 宝月圭吾編集(代表) 常盤村史刊行委員会
本文
[未校訂]弘化四年の善光寺地震
 弘化四(一八四七)年三月二四日夜、善光寺平を中心に、
信越全域が大地震に見舞われた。各地に山崩れ・人家倒壊・
溜池決壊などの被害をもたらした。松代領では更級郡の虚空
蔵山崩れのため犀川の流れがせきとめられたので、一時千曲
川の水が涸れてしまったが、四月一三日にその岩山が一挙に
崩壊、泥流が下流におしよせ、川中島平から延徳・木島平・
水沢平一円が大洪水となり、溺死者数千人と伝えられてい
る。
(表紙)「
弘化四年 水内郡 柳新田村
大地震ニ付御救御拝借金割合小前連印覚帳
未四月 一
差上げ申す御請書之事
当御支配所、私共村々、当三月廿四日夜大地震ならびに犀
川上山平林村地内、字虚空蔵山崩れ落ち、同川江押出し、
埋り候場所、当四月十三日抜崩れ落ち、千曲川筋江大洪水
ニ罷り成り候段も前代未聞之奇変、両度之災害言語に絶
し、艱難陥り候次第、ならびに大地震ニて用悪水路押埋
り、欠け崩れ候場所などこれ有り、田方植付用水肝要之時
節、差支え候ては、御収納ニ拘り候間、右手当急難の御救
許り借金など御伺成し下され候処、今般災害(カ)極難之次第、
逸々御聞に達し、出格之思召を以て、御支配所災害村々一
統江、早速御救金拝借仰付けられ候段、容易ならざる御儀
ニこれ有り、大地震之節、潰家山崩など艱難之多少、なら
びに大洪水千曲川縁村々内郷村々共、家居水下ニ相成り候
村々には両度之難を請候、難渋之村々も有之候ニ付、災害
之様子一村限り巨細御見分御取り調べ、厚薄之次第ニ寄、
今般御救金御割賦、自普請所村繕、村々御手当之分共、御
渡し成され候間、村々共箇成(かなり)取り続き候ものと
もハ拝借仕らず、勘弁いたし合、成べくたけ小前難渋之も
の共御救ニ相成り候様(下略) 〈仰新田 滝沢喜雄氏蔵〉
出典 新収日本地震史料 第5巻 別巻6-2
ページ 1073
備考 本文欄に[未校訂]が付されているものは、史料集を高精度OCRで等でテキスト化した結果であり、研究者による校訂を経ていないテキストです。信頼性の低い史料や記述が含まれている場合があります。
都道府県 長野
市区町村 常盤【参考】歴史的行政区域データセットβ版でみる

版面画像(東京大学地震研究所図書室所蔵)

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