地震史料集テキストデータベース

[未校訂]一十一月四日四ツ時前稀成致大地震、夫より折々聊宛夕方到
而甚敷、同夜少々、五日暁前日四ツ時頃ニ等しく、五日七
ツ半時頃殊之外相起り、夕方同断、最早如何様之災茂難
計、村々組々祈念は勿論諸方願込致之、毎夜組々ニ而心経（カ）
家別ニ相廻り申候、何れも十月頃迄は門ト或は畑ケ抔ニ小
屋掛致之、老児は夜分丈ケ是ニ而相凌申候
一右之段十一月五日別使を以御届申上候事
一御宿土塀瓦拾枚計落申候事
一大坂辺殊之外大乱之由、其上死失多有之趣粗相聞申候、当
御領内先は格別之乱茂無之、仍之御礼として組中不残家別
ニ奥院へ参詣致し候事