[未校訂]安政元年(一八五四)の大地震による被害は、全県下に及ん
で、圧死者は八〇〇人を算し、海岸地方は、津波の被害が大
きかつた。その救済と復旧のため各藩とも腐心したが、津藩
では安政二年(一八五五)に借上げを命じた。そのとき上野
町の富商から借り上げた額は、二、七九三両余であつた。
明治四年(一八七一)の津藩の債務は二、一二五、八一六両
で、そのうち五〇一、六五六両は、寛政以前のものであり、
高兌の文化年間の改革にもかかわらず、藩債の返済が容易で
なかつたことを物語つている。
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項目 | 内容 |
---|---|
ID | J1800482 |
西暦(綱文) (グレゴリオ暦) |
1854/12/23 |
和暦 | 嘉永七年十一月四日 |
綱文 | 安政元年十一月四日・五日・七日(一八五四・一二・二三、二四、二六)〔関東以西の日本各地〕 |
書名 | 〔三重県史〕S39・3・31 三重県発行 |
本文 |
[未校訂]安政元年(一八五四)の大地震による被害は、全県下に及ん
で、圧死者は八〇〇人を算し、海岸地方は、津波の被害が大 きかつた。その救済と復旧のため各藩とも腐心したが、津藩 では安政二年(一八五五)に借上げを命じた。そのとき上野 町の富商から借り上げた額は、二、七九三両余であつた。 明治四年(一八七一)の津藩の債務は二、一二五、八一六両 で、そのうち五〇一、六五六両は、寛政以前のものであり、 高兌の文化年間の改革にもかかわらず、藩債の返済が容易で なかつたことを物語つている。 |
出典 | 新収日本地震史料 第5巻 別巻5-1 |
ページ | 1234 |
備考 | 本文欄に[未校訂]が付されているものは、史料集を高精度OCRで等でテキスト化した結果であり、研究者による校訂を経ていないテキストです。信頼性の低い史料や記述が含まれている場合があります。 |
都道府県 | 三重 |
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