地震史料集テキストデータベース
[未校訂]（表紙）「嘉永七寅十一月四日
大津波ニ付
裁頂物見舞其他扣
安政元年寅十二月 浦賀ゟ見舞至来扣 」
四入一白米拾俵 紀伊国屋
両家
三七入一現（玄）米拾五俵 与力田中様
四入一同 弐拾五俵此代拾三両被下候 同心古組四拾五軒
一金拾両 与力佐々倉様
呑一茶椀三百拾五
一茶ほうじ六拾三 高砂屋理兵衛
一団扇六拾三本
一現米弐拾俵
一同 弐拾俵内五俵大義ゟ 仲間ゟ
一金弐拾両
一金三両壱分壱朱 土屋縫左衛門様
一菜漬三樽
一附木六拾三把 八百松
一杉箸六拾三袋
一味噌壱樽 川津屋又四郎
一金弐両 中村此右衛門様
一風呂敷六拾三枚 臼井藤十郎様
一味噌壱樽 大工喜之助
一味噌壱樽一沢庵壱樽 掛塚屋権七
一沢庵… 稲取屋善兵衛
一味噌壱樽一沢庵壱樽 湖幡屋五郎右衛門
一醬油壱樽 尼屋喜兵衛
呑一呑茶椀壱人五人前宛 湯屋庄二郎
一金拾五両六百疋年寄江 土屋栄五郎
一玄米拾取 郷屋六兵衛
覚
イ一箱根不残 皆潰
ロ一三島不残伝馬町弐王町焼失 皆潰
ハ一沼津御城始 皆潰
之由
ニ一原 大軽キ
ホ一吉原 へ蒲原 チ興津 皆潰出火
ト一由井 皆潰
リ一江尻半宿程焼失 皆潰
別
一清水 皆潰
焼失
ヌ一駿府 皆潰
ル一藤枝
ヲ一掛川 ワ袋井 皆潰
之由
別
一下田大津浪 皆潰
船手御用会所
田畑扣
嘉永七寅十一月四日五ツ時分地震津浪ニ而崩（カ）家之事
一家数八百七十壱軒流失
内
一男女九拾九人 流死
一船大小三拾艘余 破船痛
一人数男女三千八百五拾壱人
急御下金
一金六百五拾四両弐分三朱ト
弐百文
此内壱人ニ付壱貫文宛
溺死九十九人分割有
一七拾五軒人別三百八十六人 柿崎
流失
皆潰
一九拾六軒人別三百七十六人 岡方
船手御用会所
田畑扣
元禄十六未十一月廿二日地震津浪ニ而崩（カ）家之事
一家数四百九拾弐軒
内
三百三拾弐軒 流つぶれ
百六拾軒 半つぶれ
一男女弐拾七人 流死
一船大小八拾壱艘 破船痛
宝永四亥十月四日地震津浪ニ而光（ママ）家之事
一家数九百拾弐軒
内
八百五拾七軒 流失
五拾五軒 半つぶれ
一男女拾壱人 流死
一船大小九拾三艘 破船痛
一武ケ浜長三百四拾壱間
七年以前申之年石垣御普請被仰付候
此金高八百八拾三両余
十一月十七日手当
急御下金扣
九十五軒
一金七拾三両三分 須崎町
此内死人十六人壱人ニ付壱貫文宛
四十四軒
一金三拾弐両弐分弐朱ト弐百文 新田町
死人壱人
二十九軒
一金弐拾両壱分 殿小路
七十六軒
一金五拾三両三朱ト弐百文 中原町
死人三人
六十七軒
一金五拾壱両三朱ト弐百文 原町
死人十一人
三十三軒
一金弐拾四両三分ト弐百文 町店町
死人五人
六十九軒
一金五拾三両壱分 大工町
死人廿四人
七十四軒
一金五拾九両ト弐百文 弥次川町
死人十三人
三十四軒
一金弐拾六両三朱ト弐百文 二町目
死人三人
三十三軒
一金弐拾五両弐分 紺屋町
死人壱人
六十一軒
一金四捨五両三分ト三貫文 三町目
死人三人
廿六軒
一金弐拾両弐分弐朱ト弐百文 連尺町
死人七人
四十軒
一金三拾両 長屋町
死人壱人
四十壱軒
一金弐拾六両壱分壱朱 七軒町
死人弐人
三十二軒
一金弐拾四両壱朱 伊勢町
死人弐人
三十軒
一金弐拾弐両 上田町
五十一軒
一金三拾六両壱分壱朱 坂下町
死人弐人
三十八軒
一金弐拾九両弐百文 池之町
死人五人
金〆
家数〆
死人
〆九拾九人
内男 五十三人
女 四十六人
右死人壱人ニ付壱貫文ツゝ被下置候
軒別
弐分宛 半潰
三分宛 流失
右御手当金扣付渡し方
「嘉永七年
御公儀様より御手当金
寅十一月四日 」
皆失
皆潰
一御手当金三分也
一 善右衛門 （
（爪印）一 改徳治郎徳蔵 （
一 久悦 （
一 茂兵衛 （
一 治右衛門 （
一 安右衛門 （
一 重左衛門 （
一 権兵衛 （
一 国八 （
一 源七 （
一 権七 （
一 利右衛門 （
一 喜三郎 （
一 平右衛門 （
一 伝蔵 （
一 吉助 （
一 善七 （
一 九兵衛 （
一 九兵衛
借家まつ （
一 源助 （
一 次郎兵衛 （
一 武右衛門 （
一 次兵衛 （
一 平左衛門 （
一 清次郎 （
一 甚左衛門 （
一 次郎兵衛 （
一 又左衛門 （
一 政吉借家忠兵衛 （
一 徳右衛門（
一 伝蔵（
〆
一半潰金弐分也
伝七印
二口合
金弐拾三両三分
死人
一壱貫文 武右衛門
母
一同 権兵衛
父
町頭九兵衛
組頭善右衛門
同徳右衛門
同源七
下田奉行
十二月十九日 伊沢美作守様
一金弐百両也 都筑駿河守様
下田町
岡方村
柿崎村
窮民の者右三ケ村江被下候
此割壱人ニ付四百三拾八文宛
町内割付
一 久悦
一 善右衛門
一 安右衛門
一 権兵衛
一 権七
一 吉助
一 長繩屋治郎兵衛
一 清治郎
一 甚左衛門
一 忠兵衛
一 又兵衛
一 徳左衛門
一 伝蔵
一 平右衛門
一 善七
〆
御勘定奉行
川路左衛門尉様
一米弐拾俵
下田町
岡方村
柿崎村
右三ケ村窮民之者へ割渡ス
御勘定組頭
中村為弥様
一米拾俵
右同断
石井村
万屋清兵衛様
一米弐拾俵 関口
右両家分見舞下田斗
〆五拾俵
右は窮民へ渡ス
右之米町内割渡ス
一弐人 久悦
一五人 善右衛門
一六人 安右衛門
一七人 権兵衛
一六人 権七
一五人 吉助
一四人 治郎兵衛
一三人 甚左衛門
一四人 善七
一三人 忠兵衛
一壱人 又兵衛
一弐人 清左衛門
一四人 伝蔵
一三人 平右衛門
一三人 清治郎
〆
御勘定奉行
川路左衛門尉様
一味噌弐拾樽
下田町
岡方村
柿崎村
右は町内申渡ス
綿屋吉兵衛様
一濡米弐百俵
右三ケ村見舞
町内割付名前
一 久悦
一 安右衛門
一 権兵衛
一 権七
一 吉助
一 善七
一 甚左衛門
一 徳左衛門
一 又兵衛
一 伝蔵
一 平右衛門
（注、以下破損してなし）
甲州都留郡境村
名主
天野伴蔵様
一白米五百俵 御見舞
壱人ニ付五升宛
一鍋百七六
物待江割渡ス
一蒲団五百枚
家数割ニ為
〆
米之割附
壱人ニ付五升
一弐人 久悦
一五人 善右衛門
一七人 治左衛門
一五人 安右衛門
一七人 権兵衛
一四人 国八
一五人 源七
一三人 平右衛門
一弐人 徳右衛門
一五人 吉助
一四人 善七
一壱人 まつ
一七人 源助
一四人 治郎兵衛
一三人 清治郎
一三人 甚左衛門
一三人 忠兵衛
一壱人 又兵衛
一五人 伝蔵
（注、〔伊勢町旧記〕には、このあとに鍋見舞として伝七以下十二名の人名がある。また「蒲団十五枚は鍋十三軒をのぞき、夜具なきものえ渡す」とある）
「安政元年
当座帳
寅極月吉日 」
十一月四日津浪
キサミニて
五日改
一銀弐朱也 栄太郎
有金
九日
一白米七升六合 中間
割
〃一米壱斗八升五合 同
十一日
一白米半俵 役人衆ゟ
〃一ぬれ米壱斗 町内ゟ
十七日
一金三分也 御下ケ金
〃一金三分也此内弐分也渡ス 隠居分
十五日
一金壱両也 家出金
〃一当百五枚 同
廿五日
一金弐両三分也 原町ゟ受取
〃一金壱両弐朱也 町頭割金
（廿八日
一金壱分三朱ト壱匁三分 浦賀ゟ見舞割
〃一金壱分ト弐百五拾文 両組頭様ゟ見舞割
〃一金壱分也 船用割
〃一金壱両三分也 異船聞（ママ）打割
一金弐両弐分三朱ト三百八拾文 栄太郎…
一金壱両三分弐朱也 加上金分預る
（極月十五日
一金弐両弐朱也 浦賀登金
〃一金壱分也 浦賀土屋栄五郎様見舞
〃一金弐分也 船用割金
〆金弐両三分弐朱也 栄太郎持金
一米 浦賀ゟ見舞割
廿八日
一金壱両也 役人衆ゟ手間分受取
一金三分也 御公儀様ゟ町頭へ
惣
〆金拾五両三分壱朱ト八拾文
一金
（ママ）