地震史料集テキストデータベース

[未校訂]S44・11・23　垂井町史編さん委員会・垂井町役場
安政元年（一八五四）には一一月四日から六日にかけて大地
震があつた。三日は雪がふり、四日五つ時ころ大垣・加納・
不破郡他で地震によつて、家屋倒壊・堤防道路に亀裂を生じ
た。五日は四つ時と暮六つ時に大地震があつた。余震は一ケ
月後まで数十回あり、鳴動のため人心が動揺した。同月三〇
日には強い余震が連続し、さらに不破郡には一尺四・五寸も
積雪があつたため、表佐村では仮小屋を設けて避難してい
る。（岐阜地方気象台編「岐阜県災異誌」）府中村では徳蔵寺の鐘楼がたおれた。
（府中村のあゆみ）