地震史料集テキストデータベース

[未校訂]（表紙）
「従安政三丙辰年之綴
諸雑見合日記
御用場」
（安政五年）
二月廿六日
一今暁八つ時少前ゟ大地震いたし、暁六つ時迄夜四十一震
動、暁ゟも度々震動いたし候事
二月廿九日
一高原筋・小鷹利筋・小島筋地震ニ付潰家其外為見届富田小
藤太奥田大蔵飯村弥惣青山伴平沢田新平住君右衛門今朝出
役之事
四月廿一日　晴
（中略）
△御文通写
御切紙之儀拝見候然は拙者元支配所飛驒国貴様御支配所被
仰付郷村御受取、朔月は来ル五月ニ候処、同西村々今般地
震ニ而潰家圧死怪我人も有之、其上道橋破損米塩取入方差
支、飢民等出来可申此之趣ニ付、郷村御受取ニ不拘急速御
手附御手代御差上貴様義ハ引続キ御越窮民救通路切開方等
諸事郷村受取同様御取扱、地役人をハ可被召使旨御下知ニ
付、御手附御手代は明三日、貴様義は同十日頃御出立御越
ニ付其段心得、高山陣屋詰元手附手代地役人並村々等ニハ
早々申渡、且又貴様彼之地江御越候上は、高山陣屋本陣ニ
御出無之候而は、諸事御差支ニ付、御着以前本陣而已貴様
御手附御手代江引渡候様、元手附手代江可相達旨、御書面
之趣致承知候、右御報可得御意如此御座候　已上
四月二日　福王三郎兵衛
増田作右衛門様
右之通兼而御懸合済ニ付、御玄関ゟ奥向並御門番所相引渡相
成候事