地震史料集テキストデータベース

[未校訂]十月十二日巳ノ半刻
寺社御奉行所御触
以廻状申達候、然は当月二日夜大地震ニ而御上屋鋪相倒、其
上御類焼之旨江戸表ゟ申来候、右之趣相触申様被仰出候所、
此旨被得其意、寺社領門前借屋并召仕等迄可被申聞候　以上
十月八日　一条八郎印
藤川友作印
神崎郡
金堂村
弘誓寺
右御寺号ニ御印形いたし勝徳殿へ廻し、右ニ付御機嫌御伺
として献納金之事奥ニ留置候事
十七日未八ツ時寺社御奉行所御触以廻状申達候、然は上使
を以地震出火ニ付天変とは乍申、公方様深く御案思被遊、
為御尋上使神保伯耆守様御越被成候段江戸表ゟ申来り候、
右之趣相触候様被仰出候間可被得其意候、尤廻状ニ刻付致
し早々順達可有之候　以上
十月十五日
一条八郎印
藤川友作印
神崎郡　張紙未ノ半刻ニ
金堂村　拝見仕候以上
弘誓寺
此廻状以刻付早々
順達可有之候
以書付奉申上候
（以下五行墨引あり）
一去ル十月二日夜大地震ニ而江戸御上屋鋪相倒、其上被為有
御類焼候御触之趣奉承知、以誠奉恐入候、依之金子千疋御
機嫌御伺之印迄ニ奉献納候間、宜敷御披露奉願候　以上
卯
十一月
神崎郡金堂村
弘誓寺印
御奉行所　右辰ノ二月廿日迄
御延引ニ相成候事
右御院主様御陳屋（カ）之御拝参被遊候、十八九日頃此義もセ話
方ニ御相談上御治定之事
石畑山
台所
安政二年正月六日
万日記