[未校訂]渋谷地方は、市中ほどの強震ではなかつたが、それでも、町
方の事上に拠れば、「渋谷一円、目黒」に於て、潰家五軒、
「雑司ケ谷辺、牛込馬場下、千駄谷、成子町、内藤新宿門前
地」に於て変死人五人、潰家四軒、潰土蔵一ケ所、があつ
た。但他町村と合計の報告であるから、渋谷のみの被害は明
かでない。ただ千駄ケ谷の八幡宮の本殿が倒れ、瑞円寺並に
播州三草藩丹羽氏の千駄ケ谷の下屋敷と、原宿の熊野権現
(熊野神社)とが大破したことのみが知られている。
西暦、綱文、書名から同じものの一覧にリンクします。
項目 | 内容 |
---|---|
ID | J1500044 |
西暦(綱文) (グレゴリオ暦) |
1855/11/11 |
和暦 | 安政二年十月二日 |
綱文 | 安政二年十月二日(一八五五・一一・一一)〔江戸及び近郊〕 |
書名 | 〔渋谷区史 全〕S27・6・30渋谷区役所 |
本文 |
[未校訂]渋谷地方は、市中ほどの強震ではなかつたが、それでも、町
方の事上に拠れば、「渋谷一円、目黒」に於て、潰家五軒、 「雑司ケ谷辺、牛込馬場下、千駄谷、成子町、内藤新宿門前 地」に於て変死人五人、潰家四軒、潰土蔵一ケ所、があつ た。但他町村と合計の報告であるから、渋谷のみの被害は明 かでない。ただ千駄ケ谷の八幡宮の本殿が倒れ、瑞円寺並に 播州三草藩丹羽氏の千駄ケ谷の下屋敷と、原宿の熊野権現 (熊野神社)とが大破したことのみが知られている。 |
出典 | 新収日本地震史料 第5巻 別巻2-2 |
ページ | 1355 |
備考 | 本文欄に[未校訂]が付されているものは、史料集を高精度OCRで等でテキスト化した結果であり、研究者による校訂を経ていないテキストです。信頼性の低い史料や記述が含まれている場合があります。 |
都道府県 | 東京 |
市区町村 | 渋谷【参考】歴史的行政区域データセットβ版でみる |
版面画像(東京大学地震研究所図書室所蔵)
IIIF Curation Viewerで開く
地震研究所特別資料データベースのコレクションで見る
検索時間: 0.004秒