地震史料集テキストデータベース
[未校訂]文政十一年戊子（一八二八）十一月十二日 朝五ツ時（午
前八時）、三条地方を中心に大地震がおこり、潰家・即
死人・怪我人などが多く出る。
389（矢田村・長嶺村地震注進書）長嶺榎本善一郎氏文書
御注進申上候
蒲原郡
一皆潰拾四軒 矢田村
外不残半潰
即死人三人
怪我人五人 九死一生之趣ニ御座候
〆
同郡
一村方之内 長嶺村
五軒半潰
怪我人壱人
〆
右は当十二日大地震ニ而、皆潰并半潰・即死人・怪我
人書面之通ニ御座候間、此段以書附御注進申上候 以上
矢田村
文政十一子年十一月 百姓代 六右衛門
長嶺村
百姓代 善兵衛
柏崎
御役所
391（三条陣屋下村上領雑記抄）北方文化博物館文書
一先年地震ニ而当辺大変ニおよひ候旨如何ニ候事と御尋
之節御答
去ル文政十一子年十一月十二日朝五ツ時三条町辺在町
共都而潰れ家多く、中ニも三条町之義は大体ゆり潰レ、
当惑仕居候内、所々ゟ出火致し、家蔵共不残焼失仕、
多分之死失人有之、前代未聞之大変ニ御座候、右変事
以来町場難渋ニ相成、家建等見苦敷御座候事
右地震ニ付
死亡 百拾四人 三条町
外ニ宿馬壱疋死失
右同断ニ付
焼失 家数七百六拾三軒
但シ表通リ并小路廻り
裏借家共
同 三ケ寺
同東掛所諸堂不残
同土蔵板蔵共弐百七拾四
潰家 四百四拾八軒
同 弐ケ寺
一申酉両年領主ゟ御手当向并飢死致し候ものも有之哉と
御尋候節
当領分辺も凶作ニ而米価高直、旁村々極窮もの多く御
座候処、両年とも領主ゟ夫々出役取調之上莫大之手当
米等被差出候故、都而飢死致候ものも無之、露命相続
仕、畢竟領主之仁恵故と難有奉存候事
392（三条村上領外地震被害届）須坂市宮本英雄氏文書
覚
文政十一年子十一月十二日あさ六ツ半時越後国大地震ニ
而
三条村上領
潰家千五百七拾五軒
類焼八百弐拾軒
半潰家四十五軒
そく死人弐百五拾八人
怪が人五百四拾壱人
此けが人類焼ニ而皆やけもしする、
并壱之木戸高崎領
潰家三百七拾五軒
そく死人百三十人
けが人 弐百九人
類焼 五十弐軒
又三条御坊がらん内地震ニ而みな焼になり、其上類焼、
あさ時ニ参る人四十七人足（ママ）死なり、其外寺々不残打焼、
村々大あれ地数大し
同六ツ半時
長岡領上組
潰家十五軒 半つぶれ家弐拾軒
死人 壱人
同北組
潰家千十六軒半つふれ家弐拾四軒
死人百八十三人
外ニ潰寺 有之
同西組
潰家 三十六軒 半潰家 七十五軒
死人 弐人
同栃尾組
潰家六百三十七軒
同四軒町
外ニつぶれ寺有之
半潰家九十三軒
同六軒町
死人 百九十人
同奈子（河カ）川組
御蔵潰家弐百廿壱軒 半潰家百五十四軒
死人三十壱人
潰寺壱ケ所
越後国上州高崎領
四十弐ケ村之内
潰家千百八十四軒 半潰家五百弐十軒
そく死人百四十四人
内男四十三人
女百壱人
けが人百九十六人
類焼百三十八間
右之通りニ御座候
文政十一年子十二月二日
393（大地震日記帳）西本成寺長谷川留吉氏文書
（表紙）「
文政十一戊子十一月十三日
大地震日記帳
」
一去十二日朝五ツ時、当国かいびやく以来之大地震ニ而、
実ニたはこ一ふく之間程ニ家抔不残いり潰シ、十里四
方家潰シ、人多く死ニ申候、別而今町ゟ嘉も新田辺迄
大痛ニ御座候、三条ハ潰れ、其上火ニ焼申候、市日之
事故、在人死人多く御座候、
当村ニ而も、小兵衛母ニ清左衛門ニ吉左衛門孫利右衛
門孫四人死ニ申候
御方丈様壁不残痛ミ、又ハ落、柱ハかたかり申候、御
本堂壱弐寸下江めり入申候、御番神様ハ本社ハ少し西
南へずり、拝殿ハ柱おれ、西南へ壱尺程大かしけ潰れ
の計りニ御座候、つりかねハかけかね切レ而下江落申
候、乍去堂ハ痛不申候、御門ハ不残痛不申候、番神様
石之鳥居ころび細ニおれ申候、御石塔不残ころび申候
御山内 本照院様
客殿座敷廻り柱おれころぶ計り台所奥の方用立申候
大痛 久成院様
柱もおれ候得共、格別之痛無之
実相坊様
学詮坊様
門前
大痛 与惣左衛門
一銭五百文 同喜左衛門
被下
白米五升 潰レ死人利右衛門
孫死ス
大痛 又左衛門
中 理左衛門
潰レ 小兵衛
母死ス
一白米五升 中下 喜右衛門
被下
銭五百文 中下 善兵衛
上下 忠右衛門
大痛 孫左衛門
一白米五升被下 潰レ 兵左衛門
一同五升被下 潰レ 茂右衛門
大痛 林右衛門
同断 九左衛門
上少し 与八
一白米五升被下 潰レ 儀左衛門
一白米五升ゝゝ 潰レ 幸右衛門
上中 曾兵衛
一白米五升 潰レ 伝兵衛
大痛 弥吉
同断 源次郎
一白米五升 潰レ死人清左衛門
当人死ス
銭五百文 上少し 久八
中下 久左衛門
一白米五升 潰レ 猪助
一同 五升 潰レ 吉右衛門
一同五升 潰レ 小左衛門
中下 新左衛門
大痛 清吉
上少し 三左衛門
上少し 喜三右衛門
上中少し久三郎
一白米五升 潰レ 庄右衛門
一同 五升 潰レ 藤右衛門
上中 幸左衛門
上中 喜助
一銭五百文 上 吉左衛門
孫死ス
死人計り
上中 庄兵衛
同断 半左衛門
上 助右衛門
上 仲右衛門
中下 勘左衛門
同断 善右衛門
一白米五升 潰レ 勘右衛門
中下 茂左衛門
樋守
上 平右衛門
仲右衛門分家
一白米五升 潰れ伝助
勘右衛門別家
上 嘉伝次
一十七日九ツ時被仰付、十九日出立ニ而江戸御飛脚伝兵
衛悴新助罷立申候、尤忠右衛門次男彦次郎ニ被仰付候
得共、新助御頼申罷立申候
一十八日御飯米買入ニ□（虫食）左衛門戸口忠次方行
一十九日久成院様庄瀬平右衛門方江御出、供弐人、是ハ
金子才覚ニ御出被成候
一金てこ三尺五寸弐十本樋守かじ久五郎十六日ニ打
一十五日うらたて政太郎此方頼ニ付来、諸方かしけ等直
し候、仕事司ニ御座候
一十九日政太郎来ル、木場江つりかねつる入用角木買ニ
勘右衛門同道ニ而人足連参り候
今昼過ゟつり金つる支度相始ル、ころ居候ヲおこす
一廿日ゟ角木積ミ動ザる鐘四尺計上イあけ候、手伝人足
五人
一廿一日
一釣鐘かけ候上のかき中頃ゟおれ候而落候ニ付、かぎ新
ク樋守平右衛門悴釘かじ久五郎十九日・廿日両日ニ打
申候
一廿一日昼前戸口村より御飯米三十俵手人足ニ而取ル、
同昼後東たらた宇平次セ話ニ而、御飯米三十俵、大豆
弐俵、手人足ニ而取申候
一廿一日家潰れ候もの江白米五升つゝ被下候
死人壱人江銭五百文つゝ被下候
〆白米七斗五升銭弐貫文
395（中村家諸書留）二ノ町中村益郎氏文書
（前欠）
三方の央ニ壱本、両隣堺右同断、首尾能相済候上、八月
十一日ニ目出度惣棟揚いたし、夫ゟ造作ニ取掛、霜月（文政十一年）上
旬迄ニ不残出来上候ニ付、松右衛門少々手隙ニなり候故、
商ひニ罷出、角海浜称名寺様ニ止宿いたし候処、霜月十
二日朝正五ツ時大地震ニて町中在方惣潰ニ相成、町ハ
所々ゟ出火いたし、殊ニ市日之人込故大騒動ニ即死・怪
我人数をしらす、実ニ前代未聞之大天変、此時御東御坊
所始本寺小路・大町・上町・壱ノ町・木場・寺町・新小
路、下ハ三之町・四之町・五之町・六之町・かぢ町・八
幡小路・新田・気楽町不残焼落、横死人夥敷、然処二之
町ハ不思議ニ類焼のがれ残り候得共、居宅ハ打崩、家財
諸道具・建具類□（虫食）ニ相砕、誠ニ古今□（虫食）珍敷大災難、
然ル処当家ニてハ人ニ怪我もなく、先々安堵、兎角して
居候内、十六日ニ小千谷町小村屋小兵衛殿大工人足大勢
連来り、殊ニ飯米・味噌・らうそくのてい迄御持参被成
下、潰家聊仮普請ニ取懸リ無程出来上り、誠ニ雪中凌兼
候処、十二月朔日ニ小屋ゟ仮家ニ引うつり申候、当年ハ
凶作ニて、殊ニ大変之後諸品高直ニて、米ハ六斗入壱俵
五貫四百文ツゝ買、右ニ順じ喰物惣体高直、扨々心細く
らし居候処、宵丑（ママ）年（文政十二年）ハ右之仕合故商ひも一向無之、大倹
約して日夜心根砕居候処、五月廿四日夜大風ニて是も古
今稀成大変、作物ハ申ニ不及、樹木等も風之通りハ吹た
をし、家根もはぐり、夜中之大騒動言語同断、人々魂を
潰し候処、その夜八ツ時比ゟ静ニ相成、追々東明ニ漸く
相和、安堵仕候、然ニ難有仕合ニハ作物等ニハ一向障無
之、此年ハ満作ニて一統悦入申候
397（本成寺村地震拝借金割渡小前帳）東本成寺中沢禎壱氏文書
（表紙）「 文政十一子年
地震潰百姓相続拝借金割渡小前帳
蒲原郡
十二月 本成寺村 扣 」
蒲原郡 本成寺村
一金拾五両
但し、来丑ゟ卯迄三ケ年延、翌辰ゟ丑迄拾ケ年賦、
壱ケ年金壱両弐分ツゝ返納之積り
右割渡小前
一金三分 伝之丞
一金三分 与六
一金三分 平八
一金三分 太郎兵衛
一金三分 九之助
一金三分 金蔵
一金三分 清六
一金三分 三蔵
一金三分 久左衛門
一金三分 市蔵
一金三分 忠治郎
一金三分 孫右衛門
一金三分 才兵衛
一金三分 猪之助
一金三分 久之丞
一金三分 半内
一金三分 市内
一金三分 津兵衛
一金三分 与助
一金三分 源四郎
〆
右は当子年十一月十二日朝大地震ニ而、当村百姓潰家相
成、一同相続方難出来十方ニ暮、品々御歎申上候処、格
別之御取計ヲ以、相続拝借御伺被成下候処、書面之通拝
借被仰付、冥加至極難有奉請取候、銘々割渡拝借仕候所、
相違無御座候、然上ハ来丑ゟ卯迄三ケ年延、翌辰ゟ丑ま
て拾ケ年賦、壱ケ年金壱両弐分ツゝ急度返上納可仕候、
依之小前帳奉差上候 以上
蒲原郡本成寺村
文政十一子年 百姓代 忠兵衛
十二月 組頭 孫右衛門
庄屋 吉太
出雲崎
御役所
398（本成寺勧化覚）西本成寺本成寺文書
（表紙）
「 文政十二己丑年正月
地震後就引後勧化覚
長久山 役僧 」
文政十一戊子年十一月十二日辰上刻
地震ニ付見舞之覚
一檀中手伝人足十三日・十四日・十五日
横川
本住寺
扶持米持参 差図人
大沢
一右同断 感応寺
かも
一弐百文 本量寺
一弐百文 遍照寺
一百文 寿光庵
一弐百文 久福寺
一弐百文 本行寺
葛塚
一壱朱 義善庵
一弐百文 本法寺
一弐百文 長顕寺
葛塚
一弐百文 講中
葛塚
一壱歩（分） 講中
新花
一弐百文 講中
一壱歩 本福寺
羽州酒田
檀中惣代
一壱歩 宮田角右衛門丹戸や 辰之助
酒田
一壱歩 妙法寺
酒田
一壱歩 惣檀中
道林寺
一壱歩弐朱 清領寺
本鏡寺登山 本鏡寺
本鏡寺檀那
一壱歩 平田太郎右衛門林 太郎吉
庄せ
一弐百文 本楽寺
長岡
一壱歩 本妙寺
江戸
一弐朱 高橋幸吉
門前三左衛門弟也
越中黒せ
一弐歩 日岸師
同
一三両 惣檀中
越中楡原
一壱歩 上行寺
同
一壱両弐歩 惣檀中
越中富山
長蓮寺
弐両壱歩弐朱ト百五十文 惣檀中
長蓮寺登山
越中富山
本寿寺
三両壱歩壱朱ト三百廿文 惣檀中
米沢
一弐朱 本長寺
本鏡寺
一壱歩 講中
米沢
一弐歩 惣檀中
江戸
本妙寺
一弐両弐歩 長応寺
并諸寺
御隠居様
一壱両壱歩 日潤師
江戸諸寺ゟ献候所大途江御納也
檀林
伴頭
一みの紙壱束 列座
長岡
一大蠟燭五十丁 梅花や徳十郎
越中富山
一弐朱 本陽寺
同寺
一弐歩 惣檀中
一弐歩 鷲津
羽州
一壱歩 西中寺
同寺
一壱両 惣檀中
客茶腕
長岡
一百人前 長之助
大らふそく
長岡
一壱箱 大瀧利右衛門
五十丁入
一弐朱 要行寺
同寺
一壱歩弐朱 惣檀中
同寺旦方
一壱歩 二ツ山善六
同
一弐朱 二ツ山六治郎
同
一弐朱 稲荷岡間兵衛
同新井田
一壱歩 荒町六治郎
同
一壱歩 稲荷岡幸治郎
中原
一弐歩 本門寺惣檀中
五明村
一百文 野崎平太
三州
一弐歩 妙国寺
三州
一弐歩 長福寺
同
一弐歩 長存寺
京都
一三歩 本禅寺
三州笹曾根
一壱朱 善行寺
〆廿四両三歩弐朱壱朱ト
弐貫四百七十文
金ニ直し
壱歩ト
八百廿文
皆金廿五両弐朱壱朱ト八百廿文
右見舞之分ハ、去霜月ゟ当六月迄、悉到来之節ニ受納帳
江入置者也
地震後就引起勧化申出候書付
口述
去冬十一月十二日地震之儀、委細は被聞及候通り之事ニ
候、其中ニ而当山は先ツ無難、方丈山内僧俗共怪我人も
無之、偏ニ 御感応と難有奉存候、併本堂客殿座敷向キ
庫裏台所其外別堂諸門ニ至迄、大キニ致破損候、右破損
之場所引起し方手延ニ相成候而ハ、追々痛も強ク相成、
風烈雪降等之節々難凌物入も弥多ク相成候趣ニ候故、不
得止事、当春雪消次第引起し繕方ニ取掛り度、山内一同
之所念ニ候、左候ヘハ、漸々心掛候積立之普請とは違、
急務之事故、取分ケ自力ニ及かたく候、時節柄と申、御
願申候も心なき様ニ而甚斟酌ニ存候へ共、無拠折ニ候間、
多少ニよらす志次第御助力之儀御頼申候、右之段其御檀
中御一統江御申伝之程頼入奉存候 以上
文政十二己丑年正月 日堂（花押）
何寺
前条之通、御門家一同御志次第之御助力被仰出候、前段
ニも有之候通、御普請之場所何レも手延ニ致しかたき様
子ニ御座候故、雪消次第取掛り候積りニ御座候、依之勧
物之義ハ三、四月頃ゟ盆前迄之内ニ相納り候様致度存候、
勝手ケ間敷ハ御座候へ共、此段御含ニ而、何分可然様御
取計被下度御頼申候 以上 役僧印
右之書付を以、一同江頼出候
勧化寄金覚
丑正月七日納
一拾五両也 日堂師
二月廿日納
漆山
一弐歩也 坂井平之助
同
一壱歩也 坂井三之丞
名木の
一弐朱也 山田久蔵
三月八日納
一三両也 国井倉之丞
同
一五両也 国井伴之丞
同
一壱歩弐朱 花野長治郎
同
一壱歩也 花野栄治
同
一弐朱也 花野佐兵衛
二月廿八日納
一弐両壱歩壱朱ト弐百四拾八文漆山宗覚寺
惣檀中
同
三条
一五両也 坂井弥助
四月五日納
一三両三歩三朱ト三百八十五文稲荷岡要行寺
惣檀中
四月廿二日納
三条かじ町
一弐歩也 加藤政治郎
四月廿七日納
庄瀬本楽寺
一拾両也 惣檀中
同
同寺檀方
一五両也 川又平右衛門
四月廿八日納
百足村
一弐百文 子之助
同
椿沢村
一弐朱 嘉左衛門
四月晦日納
一弐両三歩ト四百九文馬堀村久福寺
惣檀中
門前
一五百文 三左衛門
一壱朱ト弐百文八幡小路
田中仁平治
五月十六
一弐歩ト四百七十五文塩沢来清寺
惣檀中
五月十七日届
江戸一三歩也 宮田官太郎
同
同
一壱朱也 近藤治兵衛母
同
同
一壱朱也 湯嶋芳五郎
同
同
一弐朱也 川村妙久
同
同
一壱朱也 石や八五郎
同
同
一弐百文 左官乙治郎
右、六口丸山円立院檀方
五月廿日納
新発田
一拾両也 本福寺惣檀中内納
五月廿一日納
新堀村
一弐朱也 高山弥五右衛門
六 二日
一弐両三歩三朱ト弐百三拾弐文中原
本門寺惣檀中
六月六日届
三州西ノ郡蒲形村
一壱両也 女講中
六月六日届
江戸一壱歩也 古屋栄専
同
同
一壱歩也 大畑茂右衛門
同
同
一弐朱也 浅野啓助
同
同
一弐朱也 浅井藤蔵
右、四口丸山円立院檀方
六月十六日納
椿沢村
一壱歩也 六之丞
六月十八日納
一壱歩弐朱ト六百文佐渡山
本土寺惣檀中
同
江戸
一壱歩也 高木林蔵
六 廿
一拾四両弐朱ト七百拾八文羽州酒田
妙法寺惣檀中
六月廿一日納
羽州鶴ケ岡
一七両也 本鏡寺惣檀中
六月廿二日納
高関
一弐両也 長顕寺惣檀中内納
六 廿
一三朱ト三貫六百五十五文大沢
感応寺惣檀中
七月十一日納
三条かじ町
一弐歩也 加藤佐五右衛門
六 廿八日
一五両壱歩壱朱ト弐百十文加茂
本量寺惣檀中
七月七日納
村松
一壱両也 本行寺惣檀中
七 日
一拾壱両三歩弐朱ト壱貫八文長岡
本妙寺惣檀中
長岡 新町 忠七
同 伊佐衛門
鍛冶屋
多五右衛門
山門引起
加茂屋
合式寄附 三左衛門
永田屋
安右衛門
麴屋
源七
草生津 三五兵衛
新町 要右衛門
今朝白 長之助
七月九日納
鷲津
一廿五両也 并末寺中
六月廿一日届
丸山
一拾五両也 本妙寺ゟ
万陀施入金
七月九日届
丸山
一三拾五両也 本妙寺ゟ
万陀施入金
七月十五日
長岡家中
一壱歩也 結城宗之丞
同
椿沢村
一弐朱也 西山安兵衛
七月十二日納
羽州庄内飽海郡上江地村
一四両也 玉竜寺惣檀中
七月十三日納
三条かじ町
一壱両也 加藤文次郎
七月十五日納
海老江村
一四両壱歩也 本法寺惣檀中
七月廿三日納
横川
一四両弐歩也 本住寺惣檀中
七月廿六日納
吉田
一弐両也 本久寺惣檀中
八月廿日届
一拾両也弐両軽沢勧行寺七両小田原大久寺壱両生実万徳寺丸山本妙寺ゟ届ク
同
江戸
一三両也 松下清右衛門
八月廿日届
上州上野
一三両也 光厳寺惣檀中
八月廿二日
一壱朱ト八百七十文米納津
本徳寺惣檀中
八月廿八日納
越中高岡
一壱両弐歩也 本陽寺惣檀中
八月廿八日納
越中高岡
一三両也 長蓮寺惣檀中
正月ゟ八月迄寄金高
弐百廿五両弐朱壱朱ト
〆九貫九百十文
金ニ直し
壱両弐歩ト拾文
皆金弐百廿六両弐歩弐朱壱朱ト
十文
比（ママ）内十分一
金
弐拾弐両弐歩弐朱ト弐百八十九文八分 山内江出
残而
金弐百四両ト百三拾弐文弐分 大途入
九月七日
黒瀬
一三拾五両三歩弐朱壱朱ト 本法寺檀中
四百文
同
井田
一弐両也 妙法寺檀中
同
城生
一三歩也 本長寺檀中
同
八尾
一壱両也 常松寺檀中
同
楡原
一六両弐歩 上行寺檀中
同
□
一壱両壱歩弐朱 常福寺旦中
同
一弐拾両弐朱壱朱ト三百四拾八文富山
本寿寺旦中
同
一九両弐朱ト弐拾五文富山
長蓮寺旦中
同
一三両壱歩弐朱壱朱ト三百文富山
本陽寺旦中
同
富山 文太郎妻
一壱歩也 同悴甚三郎
芝田
一拾両也 本福寺旦中
谷中
一拾四両壱朱 本通寺旦中
田畑
一弐両也 上台寺旦中
一四両弐歩ト弐百七拾弐文原町
蓮光寺旦中
一弐両三歩壱朱ト三百六拾四文四谷
法光寺旦中
一拾六両三歩ト六拾文大木戸
理性寺旦中
一弐両弐歩弐朱壱朱ト弐百六拾文 妙行寺旦中
一三両壱歩弐朱ト弐百三拾弐文青山
持法寺旦中
一五両壱朱ト八拾文麻布
本光寺旦中
白金
一弐両壱歩 立行寺旦中
三沢
一三両弐歩 豊顕寺旦中
小田原
一弐歩也 本徳寺旦中
同所
一弐歩也 本応寺旦中
関村
一壱両弐歩 玄徳寺旦中
一弐朱ト三百文大津倉
正善寺旦中
飛驒
一弐歩也 誠諦寺旦中
一弐歩弐朱ト弐百六拾三文荒川
妙向寺旦中
前橋
一三歩也 養行寺旦中
飛州
一七両弐歩 法華寺旦中
一五拾壱両ト百四拾文京都
本禅寺御支配分
亀山
一拾両也 本久寺旦中
神戸
一三歩也 妙祝寺旦中
小田原
一弐歩也 妙光寺旦中
播州
一拾両也 青蓮寺御支配分
高関
一壱両壱歩 長顕寺旦中
一三両壱朱ト六百五拾文坂町
本伝寺旦中
丸山
一壱両也 円立院旦中
八月ゟ十二月迄寄金高
〆弐百三拾七両弐朱ト三貫六百九拾四文
金ニ直し
弐歩ト
三百九拾四文
皆金弐百三拾七両弐歩弐朱ト
三百九拾四文
比内十分一
弐拾三両弐歩
壱貫七百七拾壱文
山内へ出
残而
弐百拾三両三歩弐朱 大途江入
弐百七拾三文
江戸
一三両三朱 本妙寺旦中
右塔頭
一弐朱（ママ・両カ）壱朱 円立院旦中
同
一壱両壱歩 信入坊旦中
同
一壱両也 立正坊旦中
同
一弐朱ト六百文 円行院旦中
同
一弐歩三朱 泉林坊旦中
同
一壱歩也 成本坊
同
一壱歩也 本蔵院旦中
一壱朱ト弐百四拾八文同
本立坊旦中
一壱両弐歩壱朱ト六百文同
門林坊旦中
一三歩壱朱ト六百文同
恵雲院旦中
一拾両三歩弐朱ト三百六拾八文芝
長応寺一山分
下谷
一七両壱歩 大久寺旦中
大山
一拾両也 道林寺旦中
一壱両壱歩弐朱 妙祝寺旦中
芸州
一五両也 日通寺旦中
一壱歩弐朱ト弐百拾五文三根山
遍照寺旦中
寅正月ゟ四月迄寄金之内
〆四拾三両弐歩弐朱壱朱ト弐貫六百参拾壱文
金ニ直し
壱歩弐朱ト
百五拾六文
皆金四拾四両壱朱ト
百五拾六文
比内十分一
四両壱歩弐朱ト 山内江出
百六拾五文
残而
三拾九両弐歩弐朱ト 大途江入
四百四文
御無住中
二口弐百八拾壱両弐歩弐朱壱朱ト
五百五拾文
〆
比内十分一
弐拾七両三歩弐朱ト壱貫九百三拾六文 山内江出
残而
弐百五拾三両弐歩ト 大途江入
六百七拾七文
一金九両壱歩也本禅寺御支配之内去年中納残り之寺院之分
一金拾両壱朱ト百四拾文（三州諸寺ゟ三ケ年ニ三拾両之内今寅出分
寅七 二
一金四両弐歩也内壱両ハ寺向ゟ羽州
西中寺檀中
十月廿一日
一金壱両弐朱壱朱ト弐百六拾五文江戸下谷
大久寺檀中
右之内
一金弐百疋 石川中務少輔様
一金弐百疋 大久保平右衛門様
一金弐朱ト六匁弐歩五厘石川御本家御家中五人ゟ
十月廿
一金壱両三分壱朱ト百三拾九文遠州
浄泉寺旦中
弐拾六両三歩壱朱ト
〆 五百四拾四文
比内十分一
弐両弐歩弐朱ト四百三拾文引 山内へ出ス
残而
弐拾四両弐朱壱朱ト 大江へ入
百拾四文
卯九月九日
鷲津
一金拾両壱分弐朱也 本興寺ゟ
但し、此内拾両庄瀬江預ケル
右之内十分一
壱両ト弐百五拾五文 山内へ出ス
已上丑年ゟ是迄ニ而鷲津分
皆済
卯九月十五日
施主
下谷
一金弐歩也 細田一雲 大久寺ゟ届ル
右之内ゟ十分一
三百四拾文 山内江出ス
卯十二月廿日
豊田村
一金壱歩 善性寺
右之内百六拾五文十分一出ス
〆拾壱両弐朱也
比内十分一
壱両ト七百六拾五文 山内へ出ス
残而
拾両ト八拾五文 大途へ入ル
辰四月
一金壱歩壱朱ト弐百八拾文仙台
長久寺
新庄
一金弐両弐歩弐朱 西中寺
内拾分一壱歩ト八拾五文 山内出
引残
弐両壱歩壱朱ト
三百四拾文
午四月
一金三歩 蓮着寺
内拾歩壱
壱朱ト八拾五文 山内へ出ス
399（地震手当米銭割符帳）西本成寺長谷川留吉氏文書
（表紙）「文政十一子年田畑共大凶作并同年十一月十二日朝五
ツ時大地震右為御手当被下置候米銭割符帳」
覚
死亡人有
一白米五升 利右衛門
銭五百文
一同 小兵衛
一同 清左衛門
一銭五百文 久左衛門
但し、家不潰
〆
一白米五升 勘助
一同 茂右衛門
一同 儀左衛門
一同 幸右衛門
一同 伝兵衛
一同 伊之助
一同 吉右衛門
一同 小左衛門
一同 庄右衛門
一同 藤右衛門
一白米五升 勘右衛門
仲右衛門家内
一同 久八
〆
右之通家潰死人等ニ而、御手当として廿一日被下置候、
覚
一玄米五斗三升入拾俵被下置候石割符
一壱斗壱升壱合 与惣左衛門
一同 喜左衛門
一同 利右衛門
一同 又左衛門
一同 理左衛門
一同 小兵衛
一同 喜右衛門
一同 善兵衛
一同 忠右衛門
一同 孫左衛門
一同 勘助
一同 茂右衛門
一同 林右衛門
一同 九左衛門
一同 与八
一同 儀左衛門
一同 幸右衛門
一同 曾兵衛
一同 伝兵衛
一同 弥吉
一同 源治郎
一同 清左衛門
一同 久左衛門
一同 伊之助
一同 吉右衛門
一同 小左衛門
一同 新左衛門
一同 清吉
一同 三左衛門
一壱斗壱升壱合 喜三右衛門
一同 久三郎
一同 庄右衛門
一同 藤右衛門
一同 幸左衛門
一同 喜助
一同 吉左衛門
一同 庄兵衛
一同 半左衛門
一同 助右衛門
一同 仲右衛門
一同 勘左衛門
一同 善右衛門
一同 勘右衛門
一同 茂左衛門
一同 平右衛門
勘右衛門家内
一玄米五升 嘉伝次
茂右衛門家内
一同 久八
仲右衛門家内
一同 熊蔵
久八事
吉右衛門家内
一同 亀蔵
右之通十二月九日惣割符仕候 以上