地震史料集テキストデータベース

[未校訂]（年歴）
三・一　熊本昼夜地震六十余度、島原温泉嶽に煙見ゆ、
五日よりよな降る。
（徳実・年・内田夢楽雑記）
四・一　是夜島原温泉嶽崩れ、肥後沿岸一帯津波襲来、
本藩流失家屋二千二百五十二戸、湖塘六千三百五十間余、
潮浜十二丁八反余破損、田畑二千百三十丁九反余汐入荒
地、溺死者五千二百九人（イ四千六百五十三人）、其他の災
害甚大（本妙寺本堂前に此時の供養塔あり、又玉名郡鍋村
に千人塚あり、碑文に本郡のみにて死者二千二百人とあ
り）
（年歴）
同日川尻にて泰宝丸新造出帆の式ありしに、右事件の為
め二丁村陸地に突上ぐ。