[未校訂](七月)
二日 同断(天気宜) 申刻中地震甚し
十四日 晩方少シ夕立
一当月二日之地震京都并丹波亀山辺甚敷、京都撫(ママ)ハ七八
日之間折々地震ニて所々破損多有之、亀山撫(ママ)ハ四拾軒
斗も潰家有之由噂致申候、大阪ハ当所撫(ママ)ト同様位之地
震ニ相聞申候
十六日 二百十日 朝ゟ大雨降終夜小雨
一京都之地震誠ニ咄ゟ大ニ相聞申候、内裏向ニも御門御
高塀等御破損有之、乍恐上様ニハ下加茂辺御除(ママ)幸
被為(カ)遊候由噂致申候、京町中ニてハ家倉破損多ク有之
由、併死人ハ無之趣ニ候、誠此度ハ京都之大変ニて有
之候
(八月)
六日 天気宜
一先月二日当所地震ニ候処同日同刻京都大地震ニ而日々
ゆり、七月下旬ニ至候而も地震不相止由噂致申候
(注、以下に「地震奇談平安万才楽」の写しあるも省略)
(十月)
十三日 天気宜
一京都地震、最初ゟ百日余ニも相成候得共于今止ミ不申
折々小地震、日ニ寄てハ度々ユリ候由ニ相聞申候