[未校訂]文政十三年五月□(ムシ)申の下りのほとなひふり出て、大
にふりたり、しはしかほとに禁裏仙洞をはしめ破損にて、
諸家諸屋ミな其さいにかゝる稀代□□なる也、古ハ文ニ
ミへたれともたし□、近くハ宝永宝暦のあとハ人
も□侍り、今たひの様ニ所々の破損□看
聞にしたかひ書付て□心□へるともなしてん、はた
其□たらんにハすこふる其災少なからんとお
もひめくらして、やくなきことに侍れと筆をとりて書つ
き、子孫小補をおこたることなかれ、少くそんし有ハ大
ニ破をうくることまのあたりミ侍ハ、かくハのへ置もの
也
殿屋
蔵庫 倒□
樋口家 愛宕家別葉
同
藤波家 押小路家 清閑寺家 北隣当時
爪生家エ万里小路家 飛鳥井家 林上寺□坊 石井家
二条殿□□大宮御所 清原家 冷泉家二階丁 武□□家
□□小路家 東園家 正三家(正親町三条) 三西家
(三条西)□□家 石山家
築地 破□
禁裏 仙洞
近衛殿 一条殿 桂ノ殿
三条殿 広橋家 長谷家 河野家
□園家 樋口家 押小路家 三条西家
□波家 高上(カ)家 山井家 三室戸家
高橋家 中山家 岡崎家 葉室家
飛鳥井家 二条殿 園家 万里小路家
□□家 政所
屛破損
鷹司家
門 破損
石薬師門 園家かたふく
同倒□
□小路家 □□報恩□□□里坊