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項目 内容
ID J1000994
西暦(綱文)
(グレゴリオ暦)
1804/07/10
和暦 文化元年六月四日
綱文 文化元年六月四日(一八〇四・七・一〇)〔羽前・羽後〕
書名 〔身延草〕○角館
本文
[未校訂]文化元歳子六月四日秋田地震せしが、此鳥海山の麓本庄
酒田に到る迄大地震にて、山崩れ谷埋れ、平地裂て泥を
涌し、山崩れて川筋を乱し、田畑に水溢れて耕作を損ず。
人家の外神社仏閣に到る迄残僅に転倒す。
中にも此女鹿鹽越辺は殊に大変なり。屋舎の崩るゝ時老
人小児の類皆疾く出得ずして圧し打たれ、又出たれ共材
木の倒れ掛りて打殺さるゝ者共数を知らず。上代に斯る
地震未聞と万民肝を冷しける。此の時の地震の体、是則
ち地震にあらずして地雷たるべしと老父の物語也
此三四歳前より鳥海山に火有、昼夜止まず、其勢熾也。
山を焼く事夥し。火炎の高さ数十丈、歳を経れども猶滅
せず、嶺を崩し砂石焼石灰雨の降るが如し、故に人近づ
く事を得ず、田圃を埋む、郷民嘆息計なり。時に此変出
来し、故に斯の如くの地震をなせしは、鳥海山の焼る所
ならん。
角館東洞庵主人著
出典 新収日本地震史料 第4巻
ページ 195
備考 本文欄に[未校訂]が付されているものは、史料集を高精度OCRで等でテキスト化した結果であり、研究者による校訂を経ていないテキストです。信頼性の低い史料や記述が含まれている場合があります。
都道府県 秋田
市区町村 角館【参考】歴史的行政区域データセットβ版でみる

版面画像(東京大学地震研究所図書室所蔵)

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