Logo地震史料集テキストデータベース

西暦、綱文、書名から同じものの一覧にリンクします。

前IDの記事 次IDの記事

項目 内容
ID J0600188
西暦(綱文)
(グレゴリオ暦)
1605/02/03
和暦 慶長九年十二月十六日
綱文 慶長九年十二月十六日(一六〇五・二・三)〔東海・南海・西海諸道〕⇨大津波伴う
書名 〔九十九里町誌各論編 上〕○千葉県
本文
[未校訂] 以上、元禄地震について記してきたが、前表に見られる
とおり、しばしば本町は津波の惨害を蒙ってきた。地方の
古文書には見られないが前表の1の慶長九年の地震は二つ
の震源をもった強烈なものであり、被害地域は関東から四
国、九州に及んでいる。震動による被害の記録はなく、津
波による被害が大きかったようである。
「沖合すさまじく鳴動するうちに津波がおこり、小山の
中腹にまで押寄せた。このため、安房・上総・下総の海
岸四十五ケ所の漁家、民家は悉く押し流され、人畜の溺
死するもの数を知らず。また、山崩れによって海が埋め
られて山となったところもあるという。(関八州古戦録)」
このような記録があるが、本町の被害については伝える
ものがないために知る由もない。ただ、慶長期が、地曳網
漁業の最盛期以前であったこともあり、さして海岸への進
出が緩漫な時だけに、犠牲者の数も元禄地震に比べて少な
かったのではないかとも思われる。
出典 新収日本地震史料 第2巻
ページ 91
備考 本文欄に[未校訂]が付されているものは、史料集を高精度OCRで等でテキスト化した結果であり、研究者による校訂を経ていないテキストです。信頼性の低い史料や記述が含まれている場合があります。
都道府県 千葉
市区町村 九十九里【参考】歴史的行政区域データセットβ版でみる

版面画像(東京大学地震研究所図書室所蔵)

IIIF Curation Viewerで開く
地震研究所特別資料データベースのコレクションで見る

検索時間: 0.001秒