地震史料集テキストデータベース

伊豆国賀茂郡東浦松原村
一、高弐百四拾石三升四合　田畑屋敷共ニ
此惣反別弐拾町壱反七畝六歩
（中略）
一、元禄十六年未ノ十一月廿二日夜八半時大地震、当村江津波上り、海辺通之家計残り、諸道具ハ引取、平地之所ハ弐町程陸へ波揚り申候、村中之者共及飢命罷有候処ニ、宇佐見村御年貢米郷蔵ニ有之、汐入ニ罷成、濡米五百九拾俵為御救米、字佐見村・湯川村・松原村・竹之内村・和田村・新井村右七ケ村江被下置候、御慈悲を以、当分飢を相助ケ申候
一、当村組合村々、左之通ニ御座候
上多賀村、下多賀村、網代村、宇佐美村、湯川村、松原村、竹之内村、岡村、鎌田村、和田村、新井村、川奈村、荻村、十足村、池村、吉田村、富戸村、右拾七ヶ村
（中略）
右者、延享二丑年、小田原大久保加賀守様御役人中様に差出候、明細帳村方控、書面之通御座候、以上
文化六巳年十二月　　　　　　　江川太郎左衛門御代官所
豆州賀茂郡松原村
名主　　清六（印）
組頭　　喜代五郎（印）
百姓代　仁兵衛（印） 注、本史料は『伊東市史』によると「表紙に「延享二丑年改　豆州賀茂郡松原村明細帳　村方控」とあり」と記される。