地震史料集テキストデータベース

乍恐書付ヲ以申上候御事
一、大根川通り真田村・丸島村境通りへ、前々砂上ゲ来リ候と御尋ニ付、申上候御事
一、松平伊予守様御手伝ニて浚（さらい）御普請、廿七年以前子年真田村名主弥兵衛御宿ニて成被下候御事、真田村・落幡村両堤ヘ砂御上ゲ被遊候御事
一、松平豊後守様御手伝御浚、廿六年已前丑ノ年［　］村堤へ砂御上ゲ被遊候御事
一、鈴川通り落合より柿木川迄、川長五百五拾間、中山出雲守様御見分之上、廿四年已前卯ノ年南条金左衛門様御代官所之節、浚御普請被成下候節、真田村・丸島村両堤へ砂御上ゲ［　　］
一、十三年已前、寅年江川太郎左衛門様御代官所之節、河原清蔵様・山口仙右衛門様・福田清助様御立会、御浚之□、大根川通り不残両堤え砂御上被遊候御事
一、未ノ大地震ニて川通り震崩（ふるえくず）シ申候所、大根川通此度浚御普請御願申上候真田村・丸島村境川瀬直し御普請、廿九年已前戌年稲葉彦三郎様御知行所之節、奉願上、小長谷勘左衛門様・平岡三郎右衛門様御立会ニて被成下候、以後年々田方仕付より秋納仕廻（しまい）迄、何度共無御座、真田村・丸島村堤砂上ゲ来申候御事
右申上通り少も相違無御座候、此度御普請被成下、右両村堤へ浚御上被成候ても、少も障り申儀無御座候、以上
享保十九年寅十月
相州大住郡落幡村
斉藤喜六郎様御代官所　孫右衛門
善左衛門
里兵衛
伴右衛門
成瀬滝右衛門知行所　　六郎兵衛
長右衛門
定右衛門
松平熊之助御知行所　　善兵衛
四郎兵衛
義右衛門
御奉行所様