元禄十六年癸未十一月廿二日夜丑時、大地震及巨浪溢海辺民村、溺死者数不知数、依此、伏冀是殊勲、地不能震、水不能漂、火不能焼、風不能壊
宝永元年甲申六月廿二日 建首焉
小湊山誕生寺毎月廿二日夜、門前并市川等男女唱妙題、弔溺死幽魂云爾、且後世住海辺者必慎、此難念茲在茲
注、本史料は小湊山誕生寺(鴨川市)の二十六世日孝上人の法華経曼荼羅で、法華経後半十四品(本門)に登場する如来、菩薩、明王、天などを漢字や梵字で書き表した文字曼荼羅である。ここでは如来、菩薩、明王、天などの部分は省略した。本データベースでは文字情報のみ掲載しているが、曼荼羅の全体像は『誕生寺文書』を参照されたい。