地震史料集テキストデータベース

天和三年五月廿三日日光地震同廿四日日光江戸就地震勤之事
一、天和三年五月廿三日、同廿四日、日光大地震、右廿四日ニは江戸も地震之由、就夫随並右三度之儀相束為伺御機嫌、閏五月九日之日付ニ連状調、同廿八日小松甚右衛門を西野総右衛門召連、御月番阿部豊後守殿へ令持参、堀田筑前守殿、牧野備後守殿へ各状呈之、大久保加賀守殿、戸田山城守殿江は、口上迄申達、依之六月十一日於豊後守殿御奉書御渡ニ付、此御請之飛札六月廿三日之日付ニ相調、七月十二日豊後守殿へ差出候也 注、本史料「天和記」は、高知県立図書館所蔵の『山内家史料』稿本により翻刻した。『山内家史料』は明治四十四年（一九一一）から三十年余間にわたり山内家家史編纂所で編集された編年史料集である。本地震に関して『山内家史料』綱文では、「五月廿三日、日光地震フ、廿四日江戸亦地震フ、由リテ廿八日書ヲ以テ将軍ノ起居ヲ候ス、九月朔日亦同ジ」とある。