地震史料集テキストデータベース
[未校訂]14 嘉永六年藩主より地震見舞金（神場村）
（（表紙）
「（一八五三）嘉永六年
御殿様より御手本金頂戴控帳
三月十九日 名主 佐次兵衛 」）覚
一金弐分ト四百七拾七文
右は地震ニ付、相・駿・豆御領分江為（して）御見舞と下静（くだし）置候（おかれ）以上
右御金之義四百七拾七文は村中へ割渡申候、弐分金之義は村役人ニ而預り置申候事
23 嘉永六年地震による仙石原関所修復の入用割合
（（表紙）
「（一八五三）嘉永六年 駒門新田
中清水村
地震ニ付仙石原御関所御修覆入用割合帳
丑四月 年番 中山村
大坂村 」）一上杉弐間
代八百文
一桧平 壱枚
代百文
一並板半間 仙石原ニ而買入
代百四拾八文
一石垣繕四拾壱間
代金壱両一分弐（銀）朱弐匁五分
一家直手伝人足四人
銭八百文
一壁付人足弐人
銭四百文
一屋直し木損料
銭百文
一大工弐拾四人
代金三分
一金弐朱 宿江礼
一上酒六升、御関所、御定番／役人江遣候分、
代七百四拾八文村
一銭三百文 仙石原江諸品附送駄賃
一同弐百文 紙代
一銭三百文 中山村迄飛脚賃
四月四日
一同壱貫文
是ハ石垣之義ニ付永原半兵衛方江立合入用
一同弐貫五百六拾文
同断半兵衛方江四月九日立合入用
一同壱貫八百文
中山村・杉名沢村両人初見分路用、但三日掛り
一同八百文
初見分之節召連候大工二日掛り、但宿払共
一銭弐貫文 釘願・終届共
両度小田原行
一同四百文 立替金利
一同四百文 釘代
是ハ御下ケ被下候釘ニ而不足ニ付買入候分
一同六百文 勘定立合入用
〆金弐両壱分銀弐匁五分
銭拾三貫四百六拾文
此銭
弐拾八貫百弐拾八文
高三千九百四拾七石五斗七升割
高百石ニ付
銭六百八拾三文九分七厘六毛
但長銭也
高弐千五拾七石壱升
一銭拾四貫六百五拾四文 南筋
高千弐百四拾石四斗弐升
一同八貫八百三拾六文 原方
高六百五拾石壱斗三升
一同四貫六百三拾一文 八ケ郷
一銭壱貫七百五拾七文 茱萸沢村
一同壱貫六拾四文 済 西田中村
一同壱貫四百八拾九文 川鴫田村
一同四百拾弐文 杉名沢村
一同百三拾文 神場村
一同弐百三拾五文 板妻村
一同四百（ママ）長五拾文 永塚村
一同六百九拾三文 印野村
一同壱貫百三文 済（須）深山村
一同六百拾弐文 済 下和田村
一同四百七拾三文 済 今里村
一同四百四文 保土沢新田
一同弐百廿九文 萩蕪村
一同六百文 沼田村
一同五百七拾三文 二子村
一同壱貫四百八拾三文 中山村
一同弐百三拾八文 中清水村
一同弐百八拾九文 駒門新田
一同弐百八文 大坂村
一同壱貫百五文 竃新田
右之通来ル廿八日迄ニ中山村名主名左衛門方迄無相違御届可被成候 以上
丑四月廿一日
中山村名主 名左衛門
駒門新田名主 勝三郎
深山村名主 五郎次
南筋組合村々
原方組合村々
21 嘉永六年大地震につき藩主手元金下付
駿豆相
御領分村々役人共へ
此間は稀成地震ニ付、先達而 御巡見被遊候村々役入共ヘは、御直々ニ被仰渡候通之儀ニ而、一同不一方可致難渋、潰家等之向は猶更、即死・怪我人等ハ別而深御憐察被遊、依之厚キ思召之儀も被遊御座候得共、此節柄不被為届、乍去兼而御心掛置被遊候御手元金之内、駿・豆・相御領分村々へ金五百両被下置候、誠ニ少分ニ而御寸志迄之儀と呉々も被仰出、誠ニ以テ、 御仁恵之儀於テ御役所ニも難有儀ニ付、村役人共ハ勿論小前末々ニ至ル迄不洩様申聞、冥加至極之義と難有相心得、家作手入等をはじめ何事も実意を以テ互ニ助合、農業出（精）情致し、質素倹約を相用イ永続之道心掛ケ御安堵之端ニも相成候之様心懸可申、且遠村之儀は御厭ニ而御巡見先江別段御呼出し不被為在候ニ付、同様厚ク可申聞旨御沙汰ニ付、其旨相心得、小前末々 迄不洩様可申聞候
嘉永六丑年三月廿一日四ツ時
右於テ地方ニ申渡ス
（市内神山・武藤博信家文書）