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項目 内容
ID J3300138
西暦(綱文)
(グレゴリオ暦)
1854/12/23
和暦 嘉永七年十一月四日
綱文 安政元年十一月四日・五日・七日(一八五四・一二・二三、二四、二六)〔関東~九州〕
書名 〔山一金木屋又三郎日記抜粋編〕○岩木町賀田の造り酒屋斉藤昭一解読・編H7・11・10 (株)青研発行
本文
[未校訂]極月二日 明け曇り 雪
 今朝大道寺様へ悴御伺いに差し上げ候処 旦那様御病
気左程の事これ無く候よし 御大事を取り御祈禱上げ候
よし 先ず〳〵安心大慶仕り候 [扨|さて]江戸地震ならびに火
事の義去月九日立ち飛脚同廿七日に到着 右へ源之進様
よりの御紙面写し取り参り左に
 十一月四日朝五ツ半過 初め少々地震に御座候て追々
強く相成り 段々立居不自由位に相成り候 直ぐ様大小
差しばかり外へ出申すべくと逃げ出候へば 二階はし子
下り候節は左右へ震られ候位に御座候 御父様へ駈け付
け候へば御玄関前板橋へ御逃げ出し 御左右へ今七 太
又 鹿彦御次一統前後より御抱え申し上げ居候へ共 何
分震られ候位に御座候 御側に私も立ち居候に何もなく
左右へ震られ我慢にもふら〳〵と相成り 甚だ無念には
御座候へ[共拠な|よんどころ]き事に御座候 その中左右を見候に御太
鼓櫓は風に吹かれ候船の帆のごとくに相見え ギチ〳〵
グワラ〳〵鳴動耳目を驚かすばかりに御座候 去りなが
ら余り長くは御座無く候間一段の事に候 間もなく少々
相ゆるみ候に付き 否御殿へ伺い御機嫌に罷り出候へ共
少々ヅツにて相止み申さず 此内にギチ〳〵グワラ〳〵
と相成り候間 安心も御座無く候 退出否御父様へ又々
相伺い候
極月十一日 雪少々
 大地震津浪の事大坂表より申し来り候写し 十一月四
日朝五ツ時半頃震初め 凡そ半時ばかりゆり其騒動いわ
んかたなし 大坂市中崩れ或いは菱なりに相成り候所筆
紙に尽しがたく 市中崩れたる所凡そ弐百余ケ所 宮寺
なども大いに崩れ損し天王寺五重の塔ゆるみ申し候 そ
の音雷にひとしく 又暮れ六ツ時大地震半時ばかりゆり
同暮れ六ツ半時頃沖より弐丈ばかり 大津波にて出来り
誠に海辺の騒動目も当てられぬ事共なり
出典 日本の歴史地震資料拾遺 5ノ下
ページ 1083
備考 本文欄に[未校訂]が付されているものは、史料集を高精度OCRで等でテキスト化した結果であり、研究者による校訂を経ていないテキストです。信頼性の低い史料や記述が含まれている場合があります。
都道府県 青森
市区町村 岩木【参考】歴史的行政区域データセットβ版でみる

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