[未校訂]三條陣屋御見舞 弐寸釘五万本
大組頭四人にて上る
願上奉り口上の覚
一 弐寸釘 五万本
右は去る十二日上川筋地震にて、三條御陣屋中、破損
所数多く御座候由、変事恐入り奉り候、之れに依り御修
覆中寸志、御手伝ひ相勤めの印しまでに前書の釘、献上
仕り度願上奉り候、此の段御聞き済み下し置れ候はゝ、
有難き仕合せに存じ奉り候
文政十一年 願主
子十一月
大組頭
又右衛門
彦右衛門
利八
多左エ門
右の通り願出に付取次ぎ差上げ申し候
弐寸 三萬 忠蔵 御手伝ひ上る
一万 米屋惣太郎方より献上仕る
(御)五家老 脇田主水様内藤刑部様嶋田慶太郎様 久永帯刀様同亘理様