[未校訂]六郷地震 明治二十九年(一八九六)八月三十一日
午後一時三二分、仙北郡真昼山地内を
中心として始まり生保内付近を震源地とした大地震で、
県南部の死者は二〇〇余人。負傷者は七三〇余人。家屋
の被害は五〇〇〇戸を数えたと記録されている。別には
「陸羽大地震」ともいわれている。本村でもかなりの被
害があったというが被害のようすは不明。家の倒壊もあ
ったため、堆肥塚に板を敷いて一夜を明かしたところも
あったようだし、誰も仕事に手をつける者がおらなかっ
たそうである。余震が一〇日も続き不安が続いた。山に
亀裂も入った。