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項目 内容
ID J2500094
西暦(綱文)
(グレゴリオ暦)
1707/10/28
和暦 宝永四年十月四日
綱文 宝永四年十月四日(一七〇七・一〇・二八)〔東海以西至九州〕
書名 〔熊野巡覧記〕S51・12・1紀南文化財研究会
本文
[未校訂]瀑布 三国無双の名滝、扶桑に於て独立絶対、長三百尺に
餘り径り七間餘、天漢を注下す如し。世俗称す神体は大
己貴命として飛滝権現と称す。三重に流れをつる一の滝
最も大なり。高さ数十丈滝壼まで約するに一丁程と覚ゆ。
壁の如く立たる山二つの際より落る。以前は滝の中程に
出張たる石有て水の激する体云ばかりなき見物にて有し
とぞ。去る亥の年大地震に落たる由にて今其石はなしと
いえども、さながら筧の如き谷の際より流れ落て、白く
潔く綿をつみ出す如く吹雪の如し。滝の口は三筋に成て
落る水多き時は一筋なり。したたり岩を打て散る体霧霰
の如くにて衣襟自湿る。絶景言語に断たり。其響数里に
きこゆ。其辺にては人語きこえず。暑熱の時にても滝の
辺は寒し。実に天下の壮観なり。
出典 新収日本地震史料 続補遺 別巻
ページ 63
備考 本文欄に[未校訂]が付されているものは、史料集を高精度OCRで等でテキスト化した結果であり、研究者による校訂を経ていないテキストです。信頼性の低い史料や記述が含まれている場合があります。
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版面画像(東京大学地震研究所図書室所蔵)

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