地震史料集テキストデータベース
[未校訂]）
覚
一金三両
吉左衛門
直右衛門
紋右衛門
幸助
内
一金弐分 七右衛門
一同弐分 藤右衛門
一同弐分 金十郎
一同壱分 五郎左衛門
一同壱分 弥右衛門
一同壱分 庄兵衛
一同壱分 儀兵衛
一同壱分 重兵衛
一同壱分 権右衛門
〆
右は当十月二日夜大地震ニ而潰家半潰家之内ニも右之ものは
居宅其外とも破所強く殊ニ極難之ものニ付書面之通手当とし
てつかわし申候尤右差出人ニ而も半潰およひ病気等ニ而夫々
手当行届キ不申候故無余義讒（纔）之手当いたし候儀ニ付御役所江
は訴上ケ不申候得共右一件ニ付差出し候事ニ付此段しるし置
候 以上
卯十二月
村役人
紙数五拾壱枚表裏紙共
（安政三辰年 御用留 笹ケ崎村）
其村々御普請仕様帳相渡申渡義有之間明七日夕七つ時奥戸村
旅宿江村役人三判持参無遅滞可罷出候此書付早々順達留り村
ゟ可相返候 以上
正月六日
片山椿助
森内祐次
深沢新五郎
佐藤友次郎
乍恐以書付奉願上候
一
長五間
横四間
居家一間
願人
百姓
弥助
右は東葛西領笹ケ崎村願人百姓弥助奉申上候私居家之儀は年
来相立木品相（ママ）体朽腐及大破猶亦去卯十月中大地震之砌半潰ニ
相成風雨之節は悉難義至極仕候依て此度建替普請仕度奉願上
候何卒以御慈悲右願之通御聞済被成下置度様偏ニ奉願上候
以上
安政三辰年正月八日
東葛西領
笹ケ崎村
願人
百姓
弥助
名主 直右衛門
御掛
御鳥見中様
以廻状得貴意候然は下小合村地内天明度切所跡地震大破ニ付
御入用御普請御組入之儀去暮相願候場所御見分之上度々御伺
ニ相成居候処昨日柴又村御旅宿江御呼出之上御勘定様ゟ右願
筋弥難及御沙汰之旨被仰渡候間上下之割打込御相談之上何れ
ニも組合自普請不致候ては相成申間敷□（ムシ）奉存候間明廿七日中
小岩村一里塚餅屋四郎次方江無御不参御直々御出張之上御取
極可被成候此廻状早々順達留リ村よりかえし可被成候 以上
辰正月廿六日
下平井村
触頭 弥三郎
前書之通御触ニ御座候間村附認メ相廻シ申候御承知之旨村下
江被成御請印早々御順達従留村右 御関所江御返上可被成候
以上
辰四月廿日
下平井村
触頭 弥三郎
以廻状得貴意候然は当春樋橋御普請諸色代人足賃之内九分通
此度御下ケ渡ニ相成申候ニ付明後廿四日下平井村ニおゐて御
渡し申上候間同日間違なく三判御持参ニて御出帳御請取可被
成候此廻状早々御順達留り村より其節御返し可被成候 以上
辰四月廿二日
下平井村
名主 弥三郎
笹ケ崎村
〃 直右衛門
乍恐以書付奉願上候
一
長五間半
横三間半
居家壱軒
願人
百姓
藤右衛門
右は東葛西領笹ケ崎村願人百姓藤右衛門奉申上候私居家之儀
は年来相立木品相体朽腐大破ニ相成居候処猶又去卯十月中大
地震之節潰家ニ相成候ニ付小屋懸ケ補理是迄住居罷在候得共
手狭ニて家業差支悉く難渋仕候ニ付前書之通此度家作普請仕
度奉願上候何卒以 御慈悲右願之通御聞済被成下置度候様偏
ニ奉願上候 以上
安政三辰年四月廿五日
東葛西領笹ケ崎村
願人
百姓
藤右衛門
名主直右衛門他行ニ付
年寄 紋右衛門
御掛
御鳥見中様
以廻状得御意候然は近々貯穀御見分として御廻村被成候趣其
以前兼て御触書之通其土地ニ応し候夫食足合ニ相成候品蒔付
方申合置候様被 仰渡且去卯年震災ニ付貯穀御下ケ渡小前帳
度々減方被 仰付帳面相直り候ニ付御写取旁御相談之義御座
候間明後十一日昼時東小松川村東善寺江晴雨共無御不参御出
会可被成候此廻状早々御順達留り村ゟ御返し可被成候 以上
辰五月九日
下平井村
触頭 弥三郎
懸高壱万七千四百六拾七石五斗九升壱合四夕弐才
外高四拾石七斗四升四合 国役免除高
金弐拾壱両壱分永百五拾壱文五分
但
高百石ニ付
永百弐拾弐文五分弐厘壱毛弐
高百九拾弐石七斗三升七合
一永弐百三拾六文弐分 笹ケ崎村
〆
本所窂屋修復其外入用去ル亥ゟ去卯まて五ケ年并去卯十月
中地震ニ付修復入用共別紙之通関東村々高割領中割書面之
通相成候間得貴意村々ゟ相納候ては可為難義候条触頭ゟ
村々江相達取集メ当月中可相納もの也
竹垣三右衛門
辰五月九日 役所
武州葛飾郡
東葛西領下之割
下平井村
名主 弥三郎
前書之通被 仰渡候間写ヲ以御達シ申候別紙割賦之通来ル十
八日私宅江御持参御渡可被成候此状御村下江被成御請印早々
御順達留り村ゟ御返シ可被成候 以上
辰五月十二日
下平井村
触頭 弥三郎
覚
高人足七百五拾人四分
内
一人足三百四拾壱人
此賃七拾六貫七百弐拾四文但壱人ニ付銭弐百弐拾四文
此永拾壱貫四百五拾壱文五分両替六七
高壱万七千七百拾弐石弐斗ニ割
但
高百石ニ付
永六拾四文六分五厘三毛弐
一永百弐拾四文六分 笹ケ崎村
〆
右は隅田村地内御前栽場鴨堀去卯十月中大地震ニて押埋候
ニ付当春浚并御寄土手上置腹付人足賃銭三葛西助合之分書
面之通御座候間来ル十八日窂屋入用上納之分一同私宅江御
持参御渡し可被成候此廻状別紙一同御順達留り村より御か
へし可被成候 以上
辰五月十二日
下平井村
触頭 弥三郎
此度江戸表大風雨ニ付諸人及難義ニ候時節別て材木其外諸色
直段并諸職人手間賃銀都て引上不申正路ニ渡世可致候去卯年
地震之節厳敷相触置候得共内実は今以引下ケ不申趣ニ相聞不
埓之事ニ候猶亦此度風損ニ付材木直段は勿論諸物価賃銀共利
欲ケ間敷義無之□御城下ニ罷在候冥加相弁一際引下ケ方専一
ニ心掛ケ実直ニ売買可致候尤保之（ママ）もの相廻し不正之義有之候
ハゝ召捕厳敷可申付候雇方之ものも一分之弁利ニ不抱世上一
体之融通相心得触面之趣急度可相守もの也
右之通市中江町奉行ゟ相触候間為心得早々向々江不洩様可被
達候事
八月
右之通御書付出候間写遣之候間可被得其意候 以上
八月廿八日
右之通御書付出候間得其意此廻状早々順達留り村ゟ可相返も
の也
竹垣三右衛門
辰八月晦日 役所
差上申御請書之事
去卯震災并当八月中大風雨ニ而諸人及難儀候時節ニ付大工左
官其外諸職人共手間賃聊引上ケ不申正路ニ渡世可致旨御触之
趣茂有之別而在方之儀は御府内と違格別手間賃相減可申処無
其儀諸職人共銘々一己之利欲抱不相当之手間賃請取候趣相聞
候間右躰之儀無之様村々役人共ゟ得と申聞取締相立候様可仕
候若此上不相当之賃銀請取候もの於有之は御召捕之上厳重御
科可被 仰付候且相雇候もの共一分之弁利ニ不抱右之趣堅相
守可申旨被 仰渡候ニ付当分之内賃金左之通
一大工壱人ニ付
銀四匁
飯料壱匁弐分
一左官壱人ニ付
同四匁
飯料右同断
一萱屋根♠壱人ニ付
同三匁
飯料右同断
一畳さし壱人ニ付
同三匁
飯料右同断
一桶屋壱人ニ付
同三匁
飯料右同断
一舟大工壱人ニ付
同三匁五分
飯料右同断
一石工壱人ニ付
同五匁
飯料右同断
一杣壱人ニ付
銭三百文
飯料壱匁弐分
但時宜ニ寄追々引下ケ可申候
右之通取極申候間堅相守可申候万一相背候もの有之候ハゝ不
隠置可申立旨是又被 仰渡承知奉畏候依之連印之御請書差上
申所如件
安政三辰年十一月
武州東葛西領下之割
笹ケ崎村
百姓
大工
金三郎㊞
同
屋根得
惣右衛門㊞
同
同
彦右衛門㊞
同
同
惣兵衛㊞
同
桶屋
甚右衛門㊞
同 次郎右衛門㊞
百姓 茂右衛門㊞
（注、以下、百姓三四名略）
年寄 紋右衛門㊞
名主 直右衛門㊞
竹垣三右衛門様
御役所