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項目 内容
ID J2202789
西暦(綱文)
(グレゴリオ暦)
1766/03/08
和暦 明和三年一月二十八日
綱文 明和三年正月二十八日(一七六六・三・八)〔津軽・陸奥〕
書名 〔柏木三悦雑話〕函館市立図書館
本文
[未校訂]大地震にて命ハ千両にも売買ならず
明和三戌年正月廿八日暮六ツ時大地震 就中津軽御殿中未聞
の大地震にて、御城下辺新田筋上磯青森家蔵夥敷震り潰れ、
即時潰れ家より出火、変死せし男女老少千人斗り、青森の本
町、潰れ家の下にて声あり、われ近江屋の何某也、家下タに
敷れたり、命を助ケくれバ金子□みに任せ遣すへしとさけ
ぶ、此声を聞人、命を助けまいらせたらバ、思ふ程千金の謝
礼も請べき事なから、今に地震[小止|ヲヤミ]ハなし、彼の人の声ある
家ハ潰れて火四方より燃え上るなれバ、危きに飛込ん事先ツ
人の命よりわか命ノ千金にも替へがたしとて聞入れる人な
し、終に焼死けると也、是命ハ貴きも賤しきも千金にもかへ
かたきもの也、又此地震之節転(ママ)労町風呂屋に大勢入込居れ
り、前に上り居たる男女三人して未風呂に居る人数の[脱|ヌギ]置し
衣類を夥敷盗取地震最中にかけ出しに米町辺にて此三人の盗
人共小見世に打敷れ、盗みし衣類持なから三人諸共死ける、
盗まれし男女ハ風呂ヤも無異なれや裸にハなりけれと皆々助
りけり、盗人共ハ[短的|タンテキ]の報ひ歟予ハ二月十一日に青森へ着三
月初方帰宿せり
出典 新収日本地震史料 補遺
ページ 513
備考 本文欄に[未校訂]が付されているものは、史料集を高精度OCRで等でテキスト化した結果であり、研究者による校訂を経ていないテキストです。信頼性の低い史料や記述が含まれている場合があります。
都道府県 北海道
市区町村 函館【参考】歴史的行政区域データセットβ版でみる

版面画像(東京大学地震研究所図書室所蔵)

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