[未校訂]未聞津波の咄
寛保元酉の七月十九日明方松前城下より上ハ熊石辺迄大津波
にて男女老少弐千人余溺れ死ス江差の澗懸り船舟嶋の[後|ウシ]ロよ
り波打越し破損乗人も死ぬ都(スベ)て松前御領ハ七月廿日迄盆心に
て踊有り十九日夜中ハ汐の[干|ヒ]ル事夥しく江差澗懸り船大小共
に干潟に居りしことくにてありけると也然共未聞の事故津波
寄せべし共人心付ず居たるよし果して夜明方右の通りの大変
なり惣てつねよりハ汐夥しく乾ル時ハ油断すへからず由申伝
へける心得べし
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項目 | 内容 |
---|---|
ID | J2202357 |
西暦(綱文) (グレゴリオ暦) |
1741/08/28 |
和暦 | 寛保元年七月十八日 |
綱文 | 寛保元年七月十八日(一七四一・八・二八)〔津軽・江差〕 |
書名 | 〔柏木三悦雑話〕市立函館図書館 |
本文 |
[未校訂]未聞津波の咄
寛保元酉の七月十九日明方松前城下より上ハ熊石辺迄大津波 にて男女老少弐千人余溺れ死ス江差の澗懸り船舟嶋の[後|ウシ]ロよ り波打越し破損乗人も死ぬ都(スベ)て松前御領ハ七月廿日迄盆心に て踊有り十九日夜中ハ汐の[干|ヒ]ル事夥しく江差澗懸り船大小共 に干潟に居りしことくにてありけると也然共未聞の事故津波 寄せべし共人心付ず居たるよし果して夜明方右の通りの大変 なり惣てつねよりハ汐夥しく乾ル時ハ油断すへからず由申伝 へける心得べし |
出典 | 新収日本地震史料 補遺 |
ページ | 416 |
備考 | 本文欄に[未校訂]が付されているものは、史料集を高精度OCRで等でテキスト化した結果であり、研究者による校訂を経ていないテキストです。信頼性の低い史料や記述が含まれている場合があります。 |
都道府県 | 北海道 |
市区町村 | 函館【参考】歴史的行政区域データセットβ版でみる |
版面画像(東京大学地震研究所図書室所蔵)
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