[未校訂]安政元年十一月五日から同十四日に至る十日間にわたる大地
震は、一日大小数回の震動で、瓦は落ち、家は倒れ、土地の
亀裂は、深さ一メートル以上に及ぶものもあり、溜池の水
は、あふれ、山上の岩石は、転落して、さらに対岸にはね上
る始末。川の水は、時にほん流し、時に逆流し、人々は、火
を消し、戸を開けて、眠りにつく者もなく、あるいは、戸板
を持ち出して、地上に敷き、あるいは、竹やぶに避難した。
しかもこの震動、鳴動なお止まぬ、七日早朝には、大雪とな
った。
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項目 | 内容 |
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ID | J1900417 |
西暦(綱文) (グレゴリオ暦) |
1854/12/23 |
和暦 | 嘉永七年十一月四日 |
綱文 | 安政元年十一月四日・五日・七日(一八五四・一二・二三、二四、二六)〔関東以西の日本各地〕 |
書名 | 〔日吉村誌〕○愛媛県S43・10・23北宇和郡日吉村誌編集委員会編・発行 |
本文 |
[未校訂]安政元年十一月五日から同十四日に至る十日間にわたる大地
震は、一日大小数回の震動で、瓦は落ち、家は倒れ、土地の 亀裂は、深さ一メートル以上に及ぶものもあり、溜池の水 は、あふれ、山上の岩石は、転落して、さらに対岸にはね上 る始末。川の水は、時にほん流し、時に逆流し、人々は、火 を消し、戸を開けて、眠りにつく者もなく、あるいは、戸板 を持ち出して、地上に敷き、あるいは、竹やぶに避難した。 しかもこの震動、鳴動なお止まぬ、七日早朝には、大雪とな った。 |
出典 | 新収日本地震史料 第5巻 別巻5-2 |
ページ | 2037 |
備考 | 本文欄に[未校訂]が付されているものは、史料集を高精度OCRで等でテキスト化した結果であり、研究者による校訂を経ていないテキストです。信頼性の低い史料や記述が含まれている場合があります。 |
都道府県 | 愛媛 |
市区町村 | 日吉【参考】歴史的行政区域データセットβ版でみる |
版面画像(東京大学地震研究所図書室所蔵)
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