地震史料集テキストデータベース
[未校訂]安政元年一八五四地震・大雪六月一四日 夜八ツ時大地震
二一日夜五ツ時地震、一〇月
二七日 寅上刻小地震、津浪
乍恐奉願上覚
中瀬南ノ手
一長 八拾八間 但し、堤大切腹崩共
同所北之手
一長 三間 但し、堤大切
拾人歩
一長 九間 但し、堤大切
右ハ去ル朔日之出水にて、大疼に罷成田畠へ、潮満乾仕難渋
に相及候ニ付、百姓自力ヲ以手堅汐留仕申候
前原
一長 三拾九間 但し堤大切四ケ処
同所
一長 弐拾間 但し、堤腹崩弐ケ処
一長 四百七拾間 但し、堤腹付置上ケ
右は去ル朔日の出水に付、大疼ニ罷成、且大地震已来は、土
地一円震下ケ候ニ付出水度毎に入水仕、難渋仕候ニ付、百姓
共一同中ヲ以、御普請仕度奉存候ニ付、尤他村より故障等有
之場所に而は無御座候ニ付、御聞届被仰付被為下候得は、難
有仕合に奉存候
吉兵衛先
一井利壱ケ処 栂
但し、長四間、内法幅弐尺四方
右は去ル天保十亥年、御手当御普請被仰付候ケ処
幸兵衛先
一井利壱ケ処 栂
但し、長四間、内法 弐尺、高サ 壱尺六寸
右は去ル天保弐卯年、御手当御普請被仰付候ケ処
寿助居屋敷西より、森郎兵衛井利より、西善兵衛井利より、
九十郎地枕へ相廻り
一長 弐百十間
右は去ル寅年、大地震ニ而、堤震下ケ居申ニ付、置上ケ御手
当テ被仰付被為下候様奉願上候
右之通奉願上通、井利并ニ堤置上ル御手当御普請被仰付被為
下候得は、難有仕合ニ奉存候、此段書附ヲ以奉願上候 以上
甚五左衛門㊞
銀蔵㊞