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項目 内容
ID J1800371
西暦(綱文)
(グレゴリオ暦)
1854/12/23
和暦 嘉永七年十一月四日
綱文 安政元年十一月四日・五日・七日(一八五四・一二・二三、二四、二六)〔関東以西の日本各地〕
書名 〔大富村史〕○静岡県(現焼津市)
本文
[未校訂]S29・12・31 大富村史刊行会
十一月四日に雨が降り、翌日早朝あたりは何か暗黒な陰気な
感じがして気持が悪かつた。人々は皆何か不吉な事があるに
違いないと不安にかられている折柄、午前七時頃轟々たる音
響と共に地震が起つた。殆ど歩行困難で見る間に中天暗くな
り四面が灰色となつたと云う。加えて強風が吹きすさび、其
の内に土地に亀裂を生じた。其の巾、ひどい所では一尺乃至
一尺五寸にも及び、その中からは赤黄色の水が湧き出る所も
あり、或は水の湧き出る所もあつて近来稀な大地震であつた。
この為本村に於ても潰家ははつきりしないが約二百余戸であ
つたという。この震災に伴つて諸所に火災を起しこの為の被
害も多大であつた。この大震あつた後も約一年間位は俗にい
う「揺り返し」という微震動があり、人々もこの間何かしら
落着かなかつた。古老の言によれば、夜間といえども戸締り
をせず、或は戸外に床を作つて寝て夜をあかしたという。
出典 新収日本地震史料 第5巻 別巻5-1
ページ 1016
備考 本文欄に[未校訂]が付されているものは、史料集を高精度OCRで等でテキスト化した結果であり、研究者による校訂を経ていないテキストです。信頼性の低い史料や記述が含まれている場合があります。
都道府県 静岡
市区町村 大富【参考】歴史的行政区域データセットβ版でみる

版面画像(東京大学地震研究所図書室所蔵)

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