地震史料集テキストデータベース

[未校訂]遊行寺
四日　晴天　晨朝常式正辰之刻大じしん乍去作事方江ハ別而
之さわりハ無之候
五日
（中略）
○七ツ半頃大地しんゆる内之者不残表ニかけ出になり夫ゟ
小度々ゆる別ニけか人なし
四日
（中略）
○四ツ頃大地震皆々驚人去二月之地震ゟもひどく御座候少
々方々石ノ灯籠ころび申候也
六日
（中略）
日々地震ニ多困入申候無事
七日
（中略）
○今日立飛脚ニ而見附西光寺より衆役迄地震大変之趣届ケ
来ル也沼津宿は荒増ツブレ西光寺抔は本堂三門書院迄悉
く大破ニ相成候趣夫より東海道筋海ニは津浪ニ而破損場
数多御座候趣也又々此末実正承り記ス也
十一日
（中略）
○甲府一蓮寺より使僧観□来丈ス甲辺も大地震ニて町内は
不及申一蓮寺院内も大破潰も御座候趣届ケ来ル先以当所
抔は大地震ニは道中破損場も無之難有事ニ御座候外無事
也