[未校訂](注、高山陣屋文書のうち、地震に関係あるものは、すべて
収集され地震研究所に保存されている。その量は膨大であ
り、すべてをそのまゝ印刷することは出来ないので取捨選択
を行った。完全な原文を調べたい方は地震研究所に連絡され
たい。
分類番号〇・九五-一六、五九、二五一は用留類で、基本にな
るものと思われる。これらについては、なるべく省略せずに
掲載するよう心がけた。
分類番号一・〇〇-五、六は証文留である。
分類番号一・〇一-四四、四五、一二九-一、一三一、一三二
は御用場関係の文書類である。
分類番号一・二七-一、一・二七-二(一~五四)、一・二七-三-
(一~四五)、一・二七-四-(一~一三)、一・二七-五、一・二
七-六-(一~五)、一・二八-一四-(一~一二)は、地震によ
る損木関係の文書で、薪呂木稼方、損木挽割板等取立、同納
入、損木調理、江戸廻材などに関するもので、中には、風倒
木も一部含まれている。
分類一・四〇-一三三-(一~一一)は吉城郡高原郷吉原村・鹿
間村など各村のこの地震によって被害をうけた往還の切開仕
様帳である。往還被害の調査に役立つと思われる。
分類一・四〇-一三四-(一~二)は吉城郡三川原村地内川押埋
堀割仕様及び、入札に関するものである。
分類一・四〇-一三五-(一~二)、一・四〇-一三八-(一~八)
は吉城郡保木村などの堀割に関するものである。
分類一・四〇-一三七-(一~三〇)は吉城郡各村々の往還御
普請出来形帳である。
分類一・四〇-一四〇は小豆沢口通り往還道御普請金渡方に関
するものである。
分類一・五五-一一四-(一~一六)は飛州口留番所・木戸の
修復に関するもので、建物の規模や強度を推定する手掛りに
なるものである。
分類一・五五-一一五-(一~三〇)は番所などの修復に関す
るものであり、絵図が豊富である。
分類一・六三-九から一・六三-一四は震災木の調理に関するも
ので損木が詳しく記され、森林被害を調べるには恰好の文書
である。
この他にも地震研究所で収集した高山陣屋文書は数多くある
が、地震被害というよりは民政に関するものが多いので省略
する)