地震史料集テキストデータベース
[未校訂]三九 嘉永七年正月 御用留（抄）
（表紙）
「嘉永七寅年正月ヨリ 拾七番
御用留
高林」
（中略）
去ル十四日夜ゟ之地震ニ而泉州筋之内荒所有之哉ニ相聞候
付、御領村々損地潰家梁間桁行塀崩高サ間数大木倒右ニ類し
候荒所、且怪我人死人牛馬損等之有無早々取調差出候様堺奉
行所ゟ相達候間、其方共ゟ組合村々江不洩様通達いたし、一
村限取調半紙帳面ニ相認可差出者也
（嘉永七年）
寅 川口
六月廿三日 御役所
泉州取締役
沢三右衛門
高林清左衛門
高林久馬之介
井上兆左衛門
深江尉之助
右御書付六月廿四日七ツ時深江ゟ受取、同夜南郡中村御検
使先ニ而六ケ村分取調候所、南都村々ニハ損所無之、宇多・
下石（津脱）・大鳥・夕雲四ケ村ハ廿五日未明中村ゟ廻状相認、宇
多江（宇多大津村）飛脚差出御書付候、同日同刻沢氏へ相達置候
乍恐以書付御届奉申上候
泉州取締役
高林清左衛門
高林久馬之助
去ル十四日夜ゟ之地震ニ而当御領村々損地潰家塀崩大木倒、
且怪我人死人牛馬損等有無、堺御奉行所ゟ御問合ニ付、村々
早々取調可申上段被仰付、承知奉畏候、依之私共組合大鳥郡
赤畑村・夕雲開・大鳥村・下石津村・泉郡宇多大津村・南郡
摩湯村外五ケ村都合十一ケ村分早速取調仕候所、右荒所潰家
怪我人死人牛馬損等無御座候間、乍恐此段御届奉上候、右御
聞済被為 成候ハゝ、難有可奉存候 以上
嘉永七寅年六月廿六日 右
高林久馬之助
高林清左衛門
川口
御役所
（後略）