[未校訂]十四日巳 晴
今夜子剋大地しん寅剋迄もゆりやます 門殿様地しんニ依正
親町家被成候事
十五日午 晴雨不定
今朝ニいたっても地しん度〳〵有、中山家地面せまくゆへ俄
にわしの家のついじをくすしわしの家の庭にとうあま戸也を引其上に
たゝミをのセて宮様をなします也
みな〳〵御所へ伺、御所ゟ御ついぢをひらく、御所とわしの
家の御ついじも御口あく也
二十日亥 朝曇雲同しむら〳〵也、午剋前ゟ雨
地震折々少〳〵つゝ有
二十一日
申半剋頃ゟらい音れる戌剋又地震よほとつよし
地震心得の事おもてゟ伺ニ付此通り申渡す事
一地震万一大動自奥向往反六ケ敷時詰合人々宮御殿南庭ハ自
庭相廻宜事、但夜分ニ候ハゝ奥向往反ニ不拘右之通自庭相
廻宜事
一御輿以下ハ自表鷲尾家玄関へ相廻宜事□、(朱)之軽重主□(朱)候と
も先暫は於鷲尾家宮地御見合ニ付
右趣ニ候、併依時宜 御所へ自裏御参ニ相成候ハゝ早束自
表御所へ可相廻事
此通申渡