地震史料集テキストデータベース

[未校訂]安政二年　地震潰屋修覆金減額願書
乍恐以書付奉申上候
一御知行所七ケ村左之名前之者共一同奉申上候、今般御府内
一円稀成大地震ニ而　御屋敷様内御住居向ハ勿論、御長家
御土蔵震潰、其外品々大破ニ付、今般七ケ村江御修覆身元
御見立金五百両被　仰付候ニ付、右村々一同集会仕見立申
渡候処、御上様御難渋之段遠察仕り調金可仕義ニは承知奉
畏候得共、当□□作物等も宜敷無之、殊ニ不漁打つゝき難
渋仕罷在候ニ付、乍存不行届ニ付無余儀今般不顧恐ヲ奉願
上候、何卒格別之以御憐愍を右金五百両内弐百両相減し、
金三百両被仰付被成下置候ハハ村々一同難有仕合ニ奉存候
　以上
安政二卯年十月　右御知行所
七ケ村
名主
組頭印
御地頭所様　百姓代
御役所