地震史料集テキストデータベース
[未校訂]（表紙）
「安政二卯年
地震ニ付御屋敷様江人足出覚
十月九日 毛塚村」
卯十月九日着仕候
一 長五郎
一 梅五郎
一 紋十郎
一 代吉
一 仙蔵
一 熊五郎
一 藤吉伊助分印出ス
一 又五郎
一 政吉
一 文右衛門
一数合拾人
才料
名主 万治郎
同九日
繩九拾房
十月八日着仕候
一八人 南村
外ニ才料
八右衛門
十月八日当日着仕候
一四人 実ケ谷村
一壱人 大工
外ニ才料
庄兵衛
十月九日着仕候
一三人 実ケ谷村
才料
清治郎
十月九日夜着
一七人 石坂村
内二人ハ十日着
才料
戸左衛門
十九日二人帰り
十月九日ゟ同月
一人足拾人
内壱人は大工也
十九日迄十一日之間
〆百拾人也
外ニ才料
万治郎
十月廿一日出
一 大工 紋十郎
同同
一 平役 辰五郎
十月廿五日積出
杉木挽拾束弐間八丁つゝ〆
同同
一玄米三拾俵廻米
十月廿七日着
一 治郎右衛門
一 子之助
一 伊助藤吉分
一 浅五郎
外ニ 万治郎
十月廿九日□□立帰り
一 実ケ谷大工
同同
一 人足帰り
一十一月朔日 三人南
弐人実ケ谷
十一月二日
一人足五人 南長屋土持
十一月三日
一人足五人 右同断土持
十一月五日
一人足七人ニ而右同断土持
半人夫ゟ御門内石寄
一御長屋分十一月朔日初メ
一 大工紋十郎
一 手伝子之助
一方付人足十一月朔日
一 万二郎
一 辰五郎
一 治郎右衛門
一 浅五郎
一 伊助
〆七人
外壱人 実ケ谷村
友吉
同二日右同断
外ニ新御知行分二人受る
五人
同三日御門南長屋分地間方付相済、外手伝仕候、同四日
雨ふり、繩なへ仕候
十一月四日
一金壱両也、御懸り様へ地震見舞
万二郎立替
十一月四日
一金弐分也 同断
八郎兵衛立替
〆金壱両弐分也
十八日
一百文 紋十郎ニ
かし
十月十九日
一七拾弐文 白子中飯代
同同
一七拾六文 紋十郎分
かし
同同
一四百七拾六文釘代
川越ニ而
十月廿九日
一弐百廿文 川越ニ而
小遣へ
十月十九日
一金一朱ト
弐百文
紋十郎へ
かし
十九日
寺山
一百文 舟賃
同同
内四十八文 文十郎へ
かし
十月廿七日出同廿七日着仕候
御屋敷様ニ居り申候
十月晦日
一金弐朱ト
弐百拾文
大黒屋ニ而
泊り銭払
同
一弐百文 川田様ニ
鵜沢様江
かし上
同同
一四十八文 茶代
同同
一四十八文 さとふ代
同同
一百四十八文 小遣也
十一月二日
一四百文 あさの代
十一月六日
一弐百文 千原様ニ
竹山様江
御かし上
十一月六日
一弐百文 紋十郎江
かし
十一月七日
一弐百文 御かし
北沢様ニ
竹山様へ
十一月十日
一弐百九拾文 あさ繩の代
十一月十日
一金弐拾両也 御屋敷様ニ而
御拝借仕候
十一月十日
一金拾五両弐分ト
五百四十文
浅草花川戸
越後屋
甚兵衛へ払
十一月十日
一金三分弐朱ト
三百八十文
同所ニ而
釘代払
十一月十一日
一壱貫弐百文 はしけ代
十一月十一日
一金弐分也
内百文つり
車力代
十一月十二日
一百四拾八文 石坂村一件
御役所入用
十一月十三日
一百文 小遣へ
同同
一廿八文 髪結銭
同同
一五十文 湯銭
同同
一三十六文 肴代
同十三日
一百十四文 半紙三状ニ
筆壱本代
十一月十三日
一百文 あさ代
十一月十六日
一金拾両也 御普請金ノ内
南村ゟ御送り被下
同十七日
同拾両也 御役所様へ御返金仕
十一月廿日
一金弐朱也 ○子之助ニ
かし
十一月廿日
一三百文 紋十郎へ
かし
十一月廿一日
一百三拾弐文 ＼小遣へ
／かしニ湯銭共
同同
一三拾弐文 なめもの代
廿日廿一日廿二日
御長屋立前
十一月廿三日
一米五拾三俵 新御知行所也
十一月廿三日
一米四拾八俵 石坂村也
同同
しの六束着 石坂村ゟ
同
はしけ壱貫弐百文
同
舟賃金壱分弐朱也 石坂村分
十一月廿六日
一弐百四拾八文 の木切代
同同
一銀拾弐匁五分也
五百本代
（
大五寸五わ
御役所ニ而かり
同日御返済申候
十一月廿六日
一杉皮六拾八束也 屋根ふき
買ニ
同同
一弐百八十八文
小遣江也
同同
一三拾弐文 湯銭
十一月廿七日
一金壱両壱分也 屋根屋へ渡ス
十一月廿七日
一金弐分也 ○紋十郎へ
手間代ニかし
十一月廿七日
一三拾弐文 巻紙代
十一月廿七日
一弐拾八文 半紙代
同同
一百文 肴代
同廿四日
一六十四文 三寸壱わ
同同
一五百四十八文 大五寸弐わ
十一月卅日
一金壱両壱分也 御国役金
十一月晦日
一金七両弐分也 御普請金
二口♥
同同
〆金八両三分 国元ゟ受取
同同
一百拾弐文 粉薬代
十二月朔日
一杉皮四坪 鵜沢様江遣ス
一銀弐百拾四匁九分弐厘也
是ハ御屋敷様ゟ御下り分也
一杉皮三拾三束百九拾八匁
一大貫四丁八匁
一八匁九分弐厘 車力舟賃共
外ニ中貫四丁代四匁也
惣〆金三両弐分弐朱ト
百五拾六文也
卯十二月朔日
右へ金六両壱分弐朱納
此内銀四匁ハ万二郎分
百五拾六文つり受取申候
同日
御役所様ニ而
十二月朔日
一百五拾六文 五柳様江
同同
一四拾八文 みかん竹山様
十二月二日
一金壱両壱分也 瓦屋ふき手間ニ渡ス
此代坪三拾坪半
壱坪ニ付銀五匁積り
〆金弐両弐分ト
銀弐匁五分
相渡し
土こね人足手伝ニ付
金弐朱ト
銀弐匁五分
引
卯十二月二日改メ
同同
一弐百廿四文 糀町大工江
手掛ケ二筋上也
万二郎出ス上
一弐百文 新御知行所
人足へ遣ス
一四百文 土こね之者ニ遣ス
一弐百文 諸入用出ス
〆八百文
外ニ銀弐匁五分
へやニ而茶かし
十二月三日改メ相済申候
同同
金八両三分弐朱ト
七百七十三文
立替改メ
十二月三日
一弐百文
（
野本様ニ
千原様江
御かし
十二月十四日
一四百文 小遣江
十二月十五六日
一八百文 同断
十二月十六日
一金拾両也 塩野室村ゟ
御門御普請受取候分預り金之内
十二月十六日 印
一金六両壱分弐朱也
是も不残相返し申候、紋十郎ゟ預り
十二月十七日
一金壱両弐分ト
銀六匁七分四りん
諸色買入代
出ス
但柱木分
万二郎出ス
同同 板わり
一銀拾九匁 拾四枚
万二郎出ス
十二月廿四日
一金拾五両也 御長屋や御普請御入用金之内
其月内ニ金拾両一分也 石坂村
差出し申候 安藤戸左衛門、ゟ預り置申候
十一月廿四日
杉板六枚 四□尺（分カ）
両ニ七間
代八匁五分三り
同
杉板六拾七枚 四□尺（分カ）
両ニ七間半
同
代金壱両弐分 是ゟ外へ印
十一月朔日 是十一月之分
一中貫拾束 毛塚村分
同同
一玄弐拾俵
同拾弐俵ハ 石坂村分
同八俵ハ 毛塚村分
十一月二日
一玄三拾俵也 毛塚村分
十二月十一日
一うき掛り弐疋 銀百八拾六匁
同
一花色𥿻三疋 銀百四拾四匁
同
〆銀三百三拾匁
御上ニ而御用ニ付差上申候
十二月十七日着
一玄米三拾四俵
同着舟付候
一玄米六拾俵 内八俵ハ糯米
同壱俵ハ亀田様へ
十二月十八日 米三斗八升四合六夕三才
一金弐分ト
百拾弐文
田方皆済仕候
両ニ付七斗五升かへ
十二月十八日
一金弐分ト
七百五拾文
糯米代かし
東馬様へかし
辰正月廿六日受取
同同
一銀六匁也 中貫車力代
十二月十八日
米壱俵 舟賃八分廿四文、はしけ
車力五十六文也 六文まし
卯十二月十八日
田畑差而金壱分弐朱ト
鐚百三拾九文御上納ニ相成申候
十二月廿日 毛塚村
一金七両壱分弐朱也
高割全出分
十二月廿三日
一金壱分ト
六百六拾四文
大工手間代
後ニ下り候分
同同
一鐚六百五拾四文 繩代
繩九十房壱房七文つゝ
十月四日ゟ十二月二日迄 印時かしの分
一金一朱ト
八百四拾八文
○紋十郎へ
かしニ成
十二月廿四日 弐度印
一金拾五両預り 石坂村ゟ
十二月廿四日
一金三両弐朱ト
四拾文
杉皮代
万二郎出ス
十二月廿四日 大工払ニ付
一金拾両壱分也 石坂村へ出ス
十二月廿四日 両ニ付四十坪かへ
一金弐分也 杉皮代
杉皮廿坪 万二郎出ス
一金壱両ト 両ニ付四十七坪かへ
弐百八十四文
豊屋ニ而かへ
杉皮四十八坪 万二郎出ス
（表紙張紙）
御屋敷様
御長屋御普請入用帳
（鈴木与市書（廻）状）
其村々江申触置候、当年稀成大地震ニ付、村々ニおいても破
損修復等行届キ兼候ニ付、御鷹御在勤御休泊御猶予被成下置
度段、先達而川越土手内村々惣代村役人ゟ我等共方江申歎キ
出候ニ付、其段江戸表御懸り江歎願書ヲ以取次相願候処、格
別之御勘弁ヲ以、当冬中は当道筋江御鷹御差立無之旨被仰渡
ニ相成、且又是迄御鷹数凡半減ニ御差立有之候処、猶又来ル
辰年ゟ来ル午年迄三ケ年之間成丈御減少御差立被成下候義ニ
有之候間、右ニ付我等共方ゟ御掛り江御請書差出、猶又村々
ゟ請書調印取置可申旨被仰渡有之候処、時節柄ニ付、左之村
々江別紙請書ヲ認メ、此状ともニ相返候間、披見承知之上、
村々名主壱人致印形、先村へ早々順達廻、着留村ゟ弐通共我
等方江持参可被相渡候 以上
安政弐年
卯十二月六日出
触廻（野カ）役
鈴木与市