地震史料集テキストデータベース

[未校訂]（別本）
安政二年十月
同月十四日
一江戸表地震強所々御屋敷破損有之ニ付□□御機嫌伺之事
十六日
一今度地震ニ付而御駕之者以下御用被　召仕候間、御作事
方ト語、諸事致差図候様木庭群兵衛・井上五郎右衛門江
達候事　両人共両役也
安政二年十一月廿四日
一白金御屋敷之儀一躰緩せニ有之、勤番御小屋江婦人出入
いたし候趣付而ハ、嘉永五年及達置候処、地震後仮屋居
住中内輪煩敷唱有之候付白金詰頭々江書付渡候事
安政二年十一月廿四日座
一地震跡御作事至急ニ御取懸ニ相成候而ハ作料等莫太之御
出方ニ付、来年
太守様御参府
若殿様御下国御行違ニ而
太守様には白金江暫　御住居等之儀ニ付而之事
同日
一右地震ニ付而蔵入初骨折候旨
御沙汰之趣御国より申来候事
但御用人御奉行江茂御同様之段十二月廿五日ニ書付相渡候事
二十七日
一今度地震ニ付而竜口表通之儀丸瓦之処ハ目板瓦等ニいた
し候儀不苦候付而、御出方等致工夫候様との儀ニ付御作
事頭江及達候様御奉行江書付渡候事
安政二年十二月廿七日
一近年地震相続候付
御両殿様御初　御寝所之上通銅瓦ニ被　仰付度との儀御
国返紙（カ）之事
安政三年六月六日之座
一今度地震ニ付而上野御宮御燈籠損候分修覆之儀ニ付御書
付写御留守居様より達有之候付、御役所より差廻候事
安政三年九月八日
一去年地震付而損所御手入等不相済内、此節非常之大風付
而弥以御手入等余計ニ相成候付、御作事所心得之儀ニ付
而委曲御奉行江書付渡候事