[未校訂](厚井家所蔵覚書)○長之木町(現呉市)
大地震 虎ノ年四年前ゟあきな人出入なし 地しん石か
けつゑきやうさん 西教寺大ていこけ 中国屋下て 大
ていがけぬけ又も下てぬけ浅七せと上大ぬけ 春助門こ
ろり行 熊崎大へん 茂丸とき 門うごかす程 長屋前
道 大ひわれ 沢原高かけ大てい丸こけ がけはらみ出
和□家下て はりぬけ家あきや 下沢 ころりゆき 政
右門座 九□わき□て 火事 格屋清次郎家出位 小右
門前大ていけしわり石(八月)
〃廿五日昼四ツ時
一大地震 〓 四年前ゟ大き
〃後
〃○○○○○○○○○○○○○○
○○○○○ アサ〆 二十
〃廿六日
一昼三 ○○○ 〃夜○、○ 〆六ツ 六
〃廿七日
昼八ツ○ 夜七ツ○○三 三
〃廿八日 アサ五○○○ 三 三
〃廿九日アサ ヽヽ○○〇五 五
九月一日 アサ五ツ○一
九月二日夜○○二
(カ)三 ○○ 二
一〃九日昼四ツ○ 一
一〃十一日 アサ六ツ 〓 此度長し 三はんめ大し
一〃十五日夜五ツ ○
一〃十七日昼四ツ ○
一〃十八日夜○○
一〃十九日夜八ツ 〓
〃廿二日昼八ツ時 ○
一〃卅日昼八ツ 〓
十月三日夜七ツ ○
一十一月四日夜(ママ)、
かけ 二間斗 大てい丸こけ □蔵上て
けし丸ぬけ 野村 わや さかえ川石橋 人通なく ま
つはら〳〵山田かいとふ筋手前ニ大とひん二つ ほう
ろく □かわら十四五枚めげ
安政四巳十月十二日昼 五ツ時(ママ)、
十二月七日昼四ツ ○
一〃廿一日昼八時 〓
〆六十八
(郷原村史)
安政四年八月二十五日四ツ時大地震、常体トハ殊ノ外強
ク左ノ通損害アリ、村民一同恐怖ス鎮メノタメ氏神ニ於
テ安全ノ祈禱ヲナス、爾後数々震トイワルモ損害ニハ至
ラス
一居家一軒 牛馬屋四軒 右柱下壁少々落ツ
一みの越堤土手、長十三間割レ下ル
一樋口池土手長八間割レ下ル
一大川土手堤土手下ノ内少シツゝノ割損所々ニ数ケ所
一田畑ノ内少々六割損数ケ所
一居家牛屋土蔵等ノ少々ツゝノ破損多シ
一所□転木ナシ
一其他人畜ニ異状ナシ