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項目 内容
ID J1202405
西暦(綱文)
(グレゴリオ暦)
1856/11/16
和暦 安政三年十月十九日
綱文 安政三年十月十九日(一八五六・一一・一六)函館・青森
書名 〔多志南美草 二〕○青森
本文
[未校訂]扨十月十七日にも成しかば、要次郎妻安産也。男子なれ
ば兵吉と名づく。既に此妻を迎ひてより五六年にも成る
に、子を持けしきもなく、要次郎も長病にて存命不定と
もいふべき程なるに、この度此子の出生したるは、是[社|こそ]
形見とも成べきものと内々噂をしたりける。此節も三夜
目に、当日の晩可成の地震也。何時まで斯あらんや。是
も不思義の事どもなり。右に付ても上方の様子を聞に、
何国の大風、何国の洪水、何国の大雷、何国の地震、何
国の大火などとて、何れも一朝一夕の事ならざる義、実
に世は末に成たりやと、何国で聞ても此噂なき国なく、
是則能も悪も、千里同風人の心の同じからざるは面の如
しといひけれ共、一体人道は京田舎も別なる事なきもの
なれば、酸いと辛いの違ひなきは人心なるべし。
出典 新収日本地震史料 第5巻
ページ 263
備考 本文欄に[未校訂]が付されているものは、史料集を高精度OCRで等でテキスト化した結果であり、研究者による校訂を経ていないテキストです。信頼性の低い史料や記述が含まれている場合があります。
都道府県 青森
市区町村 青森【参考】歴史的行政区域データセットβ版でみる

版面画像(東京大学地震研究所図書室所蔵)

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