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項目 内容
ID J1003048
西暦(綱文)
(グレゴリオ暦)
1833/12/07
和暦 天保四年十月二十六日
綱文 天保四年十月二十六日(一八三三・一二・七)〔両羽・越後〕
書名 〔平田町史〕○山形県
本文
[未校訂](高橋与左衛門文書)
 天保四年十月二十六日ひる過ぎ大地震にて、秋田から
越後の方迄、海辺が大被害、酒田辺川南辺潰家等もある
と聞いている。其の後小震動、毎夜四つ頃に四十夜ばか
り続いたという。
 世の諺に恐しいものは地震、雷、火事、親父をたとえ
ている。地震というものは、誠に急劇(ママ)なもので、震動始
めるや否や、強きは、分秒の間で其のまま家倒れ、或は
傾斜、或は壁崩れなどして、人多く負傷するものである。
負傷、圧死実に恐しいものである。併しながら判然とし
た前兆というものがなく、只地脈に変動を生ずる為、水
に変りがあるという。大地震起ろうとする時、二三週間
位前に川水、井戸水が多く早水となり、又多くなるか変
化するという。大地震の起ろうとする一二夜前、星が常
よりも大きくなり、俗にぬか星という小さい星迄光があ
ざやかになって中天に星が下った様に見えるものである
という。
 星は全く中天に下ったのではなく、大地が上に涌き上
ったのでもない。天気が変って雨になろうとする時遠山
が近く見える様なものであるという。井戸水が多くかれ、
川水等多くかれた時、星に気をつけて見る様にすれ。油
断はするな。
出典 新収日本地震史料 第4巻
ページ 679
備考 本文欄に[未校訂]が付されているものは、史料集を高精度OCRで等でテキスト化した結果であり、研究者による校訂を経ていないテキストです。信頼性の低い史料や記述が含まれている場合があります。
都道府県 山形
市区町村 平田【参考】歴史的行政区域データセットβ版でみる

版面画像(東京大学地震研究所図書室所蔵)

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