地震史料集テキストデータベース

[未校訂]（十一月一日の条）
一御屋敷ゟ去月廿七日付之賃夫送之御用状相達申来候御
用ハ昨廿六日昼八ツ時頃大地震ニ而御長屋塗并御書院
御座敷廻り并御歩行住居之処外御□（〓カ）御門柱根五寸程は
つれ諸々大破損ニ而此節難凌処計御手入被成置其余相
成丈来春江御延被成置可然付而右御用入分金子弐両
早々御仕送被成下度趣申来候
（十一月四日の条）
一御屋敷番佐々木儀兵衛ゟ駅便を以去月廿八日付之御用
状相達候は先頃之地震ニ付御長屋大破損ニ付為八郎心
付候而森川豊四郎罷越内々申談候所御拝借御願被仰立
候而も可然よし外々ゟも願有之趣咄合故右之通御願被
仰立可然申来候
（十一月八日の条）
一先頃大地震ニ而大破之処御手入御歩行三河為八郎ニ被
仰付候趣申来候
（十一月八日の条）
一去月廿六日大地震ニ付御使札を以伺御機嫌被仰上候様
小野寺殿御指図有之趣申来候
（十一月十四日の条）
一先頃地震ニ而御長屋破損ニ付御願之儀段々脇方潰家ニ
而三拾目拝借相済候趣故仮令相済候迚聊之事ニ可有之
申来候
（十二月一日の条）
一御歩行三河為八郎先頃之地震ニ而箸物損（被損カ）披御積を以
拝借願申上候趣相達ス
（十二月七日の条）
一三河為八郎居宅地震ニ而破損致候ニ付拝借願追々御沙
汰之上可申遣申遣