[未校訂]文政二年六月十二日、震央三五・二度N 一三六・三
度E 琵琶湖東岸の地震について島田村(現飯田市松尾)
庄屋平栗墨翁氏は次のように記しているが、被害につい
ては不明である。
同十二日天快晴なり、暑気増々甚し□□□庭栽に彳み
ける頃、地震大に振い初めハ何か変事が起たと想像す
るうちに居宅大に動き樹木も左右へ靡きける故にぞ地
震なりと思ふ内寺子供皆二階より走り下り噪ぎける。
家婦、亀吉を二階より引ツかゝへ下りたり、大事の地
震なりけり、夜来又震ふ樹に宿せる鴉噪ぎ歩行けり
(墨翁日記より)
西暦、綱文、書名から同じものの一覧にリンクします。
項目 | 内容 |
---|---|
ID | J1001887 |
西暦(綱文) (グレゴリオ暦) |
1819/08/02 |
和暦 | 文政二年六月十二日 |
綱文 | 文政二年六月十二日(一八一九・八・二)〔美濃・尾張・伊勢・近江・大和・京都〕本州中央部・四国 |
書名 | 〔飯田地方の地震と防災 一〕 |
本文 |
[未校訂]文政二年六月十二日、震央三五・二度N 一三六・三
度E 琵琶湖東岸の地震について島田村(現飯田市松尾) 庄屋平栗墨翁氏は次のように記しているが、被害につい ては不明である。 同十二日天快晴なり、暑気増々甚し□□□庭栽に彳み ける頃、地震大に振い初めハ何か変事が起たと想像す るうちに居宅大に動き樹木も左右へ靡きける故にぞ地 震なりと思ふ内寺子供皆二階より走り下り噪ぎける。 家婦、亀吉を二階より引ツかゝへ下りたり、大事の地 震なりけり、夜来又震ふ樹に宿せる鴉噪ぎ歩行けり (墨翁日記より) |
出典 | 新収日本地震史料 第4巻 |
ページ | 401 |
備考 | 本文欄に[未校訂]が付されているものは、史料集を高精度OCRで等でテキスト化した結果であり、研究者による校訂を経ていないテキストです。信頼性の低い史料や記述が含まれている場合があります。 |
都道府県 | 長野 |
市区町村 | 飯田【参考】歴史的行政区域データセットβ版でみる |
版面画像(東京大学地震研究所図書室所蔵)
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